電気自動車市場は今後、急速に拡大していくでしょう。電動自動車関連市場の現状と将来展望2012(富士経済)によると、電気自動車の普及台数が2030年には200万台に迫ると予測されています。それに伴い関連市場も成長していくと見られますが、顕著なのは電気自動車の心臓部であるバッテリー市場です。今回は、現在のバッテリー動向と電気自動車との関連性についてお伝えしていきたいと思います。

現在までの電気自動車用バッテリー

現在の電気自動車普及に向けての盛り上がりは、第三次ブームとも呼ばれています。過去には二度、電気自動車のブームがありましたが、いずれも一過性のものとして終わってしまいました。

過去、電気自動車が本格的な普及に至らなかった大きな理由の一つとして、一回の充電で走行できる航続距離が短いということが挙げられました。車両に搭載するバッテリーは当時は鉛蓄電池やニッケル水素電池が主流でしたが、それらバッテリーは電気エネルギーを溜める容量が十分ではなく、車両重量に対してバッテリーが占める重量の割合がとても大きく、電池を運ぶ車と嫌味を言われていた時代がありました。航続距離の短さが、電気自動車の普及を妨げていたのです。

しかし現在の第三次ブームは、エネルギー密度の高いリチウムイオン電池の登場によって、その問題解決の糸口が見えてきています。

(図)電気自動車用バッテリー

(図)電気自動車用バッテリー