鉄道/鉄道関連情報

レトロ?最新? 関東の一風変わったローカル駅たち(2ページ目)

のんびりと癒される気分を味わいたい時には、ローカル線を旅するのがおすすめだが、遠くへ行かなくても、首都圏に目的にかなう場所がいくつも存在する。そうした地域の顔とも言うべきローカル線の駅には、古びた駅だけではなく、「へえ」とちょっと驚くような変わった駅もある。今回は、首都圏の意外性のあるローカル線の駅を紹介しよう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド


南房総のローカルな駅

内房線を走る各駅停車の電車

内房線を走る各駅停車の電車(江見にて)

JR内房線は本数が極めて少なくなったとはいえ特急の走る路線である。しかし、それも館山までで、館山~安房鴨川は普通列車のみが走るローカル線らしい雰囲気だ。けれども早春のカラフルなお花畑や夏の太平洋の海原など見どころの多い車窓は楽しめる。

和田浦駅

和田浦駅

関東の駅百選にも選ばれた和田浦駅

道の駅はJRの駅の裏にあるのに全くつながっていない

道の駅はJRの駅の裏にあるのに全くつながっていない

海水浴場や捕鯨で知られた漁港が近くにある。それにあやかってだろうか、クジラをイメージした洒落た駅舎となっている。駅を出て、踏切を渡ると5分程で海岸に出る。「快」水浴場100選に選ばれているという看板があり、晩夏の平日ではあったが、それなりの賑わいはあった。

駅にあった観光案内所は、道の駅に移転したとのことで案内図があったので行ってみた。踏切を渡って、ぐるっと大回りをするルートだったがよく見ると駅の裏だ。もう一つ改札口を作れば、30秒ほどの位置にあるのに利便性を向上させるつもりはなさそうだ。ちょっとした工夫で鉄道にとっても道の駅やその周辺にいる人にとっても使い勝手がよくなるはずなのに……。こうした不便さは全国各地でみられる。何とかすればいいのに。

江見駅

趣ある江見駅

趣ある江見駅

ボート

ホームにあるボートは展示品?

南房総ののどかな駅。木造駅舎がいい味を出している。棕櫚(しゅろ)の木がホームに立っていて南国のリゾートといった雰囲気が出ている。駅舎の隣には駅の雰囲気と合わない立派なリゾートマンションがあるものの、鉄道利用者はいるのだろうか? また駅舎脇のホームにはボートが置いてあるけれど、いったい何のためなのか? 何かのモニュメント? ちょっと不思議である。
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