南房総のローカルな駅
JR内房線は本数が極めて少なくなったとはいえ特急の走る路線である。しかし、それも館山までで、館山~安房鴨川は普通列車のみが走るローカル線らしい雰囲気だ。けれども早春のカラフルなお花畑や夏の太平洋の海原など見どころの多い車窓は楽しめる。和田浦駅
海水浴場や捕鯨で知られた漁港が近くにある。それにあやかってだろうか、クジラをイメージした洒落た駅舎となっている。駅を出て、踏切を渡ると5分程で海岸に出る。「快」水浴場100選に選ばれているという看板があり、晩夏の平日ではあったが、それなりの賑わいはあった。駅にあった観光案内所は、道の駅に移転したとのことで案内図があったので行ってみた。踏切を渡って、ぐるっと大回りをするルートだったがよく見ると駅の裏だ。もう一つ改札口を作れば、30秒ほどの位置にあるのに利便性を向上させるつもりはなさそうだ。ちょっとした工夫で鉄道にとっても道の駅やその周辺にいる人にとっても使い勝手がよくなるはずなのに……。こうした不便さは全国各地でみられる。何とかすればいいのに。