外壁の歴史
日本において住宅の外壁は時代と共に移り変わってきました。土壁や板張り、漆喰等明治以前はこのような自然素材を使った外壁が多く、また蔵においては大谷石をはじめとする石を積み上げて火災からの延焼をさえぎる外壁が主でした。明治以降は洋風スタイルが入ってきたことによりタイル貼り、モルタル塗りも見受けられるようになります。そして現代に至っては、塗装技術の発達により、軽量気泡コンクリート(ALC)に塗装、モルタル下地に塗装、サイディングに塗装と広がってきました。
そしてサイディングに塗装された商品が性能面でも費用面でもコストパフォーマンスが良いので広まり、逆に手間のかかる土壁や漆喰が職人離れになり費用も高くなってきたので減ってきました。また木も燃えやすいということだけでかなりの数が減りました。
ただそのような自然素材を使った表情の良さから、塗装やサイディングでも自然素材に似せた商品もかなり多くの商品が出てきていて、メンテナンスも負担が少ないので好まれており、多くの住宅で使われています。
次のページでは、現在多く利用されている外壁材についての特長を述べていきます。