はじめに
この記事をご覧の皆さま、初めまして。ストリートダンサー/インストラクターの三宅正と申します。今回は、ストリートダンスの基本の中から、「ダウンのリズム」についてご紹介します。基礎トレー二ング:「ダウン」をする箇所とは?
まず始めに、皆さんが普段聞いている音楽には、「オンビート」というものがあります。わかりやすい例ですと、ロック音楽の「8ビート※」のリズムで、バスドラムが鳴っている箇所が「オンビート」になります。これをダンスの場合は「オンカウント」と呼び、「1(ワン)」、「2(ツー)」、「3(スリー)」、「4(フォー)」……「8(エイト)」までを1セットとして考えます(図1)。※「8ビート」で動画検索をすると、実際のドラム演奏の例が見つかると思います。
この「オンビート」の時に、膝を曲げて低い姿勢になることを繰り返すのが、「ダウンのリズム」です。といっても、では立ち上がって実際に膝を曲げて……とすぐに実行できる環境にない方もいらっしゃると思います。
そこで最初は、好きな音楽に合わせてこの「オンビート」の部分を、人差し指で「指揮者の指揮棒を振り下ろすような動き」や、同じく人差し指でドアの呼び鈴を押すような動作を下に向かって動かしていく、などでリズムキープをする練習から入ると、そのあとの吸収が速くなると思います。
体の使い方:体を下げる動作(オンカウント)
図2:ニュートラルの姿勢
図3:沈んだ時の姿勢
体の使い方:体を伸ばす動作(エンカウント)
図4:伸びた時の姿勢
この膝を伸ばすタイミングを、「エンカウント」と呼び(図1参照)、あとは音楽に合わせて「1」、「2」、「3」、「4」……と膝の屈伸を繰り返していけば、ダウンのリズムの完成です。