豊かさと幸せを感じられるお金の使い方とは?
家計管理は何のために必要なのでしょうか?ムダな支出を省くため、教育費や住宅ローン、老後資金といった大きな支出への備えのため、などいろいろな目的があると思いますが、それらを突き詰めていくと、「自分と家族の幸せ」があるはずです。「買い物するだけのお金がある」ということに感謝し、限られたお金の中でより豊かさと幸せを感じられるお金の使い方をしたいものです。私たちが日頃使うお金は、大きく2つに分けることができます。一つは、生活に関わるお金(生活費)。もう一つは、贅沢品など自分らしさを表現するためのお金。家計と心が満足するには、それぞれにどうお金を振り分けていけばよいかを解説します。
生活に関わるお金は「これで十分」を基準にする
日々の衣食住にはお金がかかります。しかし、ただ着られればよい、食べられればよい、住むことができればよい、ということでもなく、品質などの付加価値も考慮してお金を使っていることでしょう。とはいえ、すべてにおいて「もっと良いモノを」と追及し始めるとキリがなく、家計は破綻してしまいます。普段、どこまで生活費をかけるかは、「これで十分」というラインを決めておくことが重要です。
買い物の際は、商品を一つひとつ手に取り、類似品とも比較しながらじっくり選ぶ作業をしてほしいと思います。家計が苦しければ、一番安いモノから選択していくというのも一つの手段です。安いモノだからといって粗悪品とは限りません。長らく続くデフレの結果、企業努力によりコストパフォーマンスの高い商品が増えています。
ブランドやメーカーなどの「見た目」だけに惑わされず、安くて良質な商品を見つけられる能力は家計を改善し、生きる知恵となるのです。少ないお金でも豊かさと幸せを感じれらる能力も同時に身についてくるはずです。
贅沢品は「心からワクワクしたモノだけを買う」
贅沢品に関しても、一定の基準を設けましょう。私自身は、「心からワクワクしたモノだけを買う」という方法で買い物を楽しんでいます。つい「これもあったほうが便利かも」というモノを買ってしまい、結局使わないままでお金を無駄にしてしまった、という経験がある人は多いでしょう。「ワクワクして大好きなモノだけを買う」となると、そう簡単にモノは増えません。
買い物に行っても、「心からワクワクする大好きなモノ」が必ず見つかるわけではありません。高額な買い物については事前に夫婦で話し合い、購入するためのお金をどう準備するのかよく話し合ってから決めます。
転勤族で引っ越しが多いことや、断捨離などの片付けブームの影響で不用品をずいぶん捨てたこともあり、我が家は比較的モノが少ないほうです。シンプルになった我が家へ新たに招き入れるのは「心からワクワクする大好きなモノ」だけと心に決めています。その結果、自分の大好きなモノだけに囲まれて暮らすことになるのでハッピーになり、ムダ使いもなくなって支出は減っていきます。
家計改善で浮いたお金をさらなるステップアップにあてよう
このような支出のコントロール術を身につけることで、家計のムダが減るのはもちろん、お金の使い方に対する満足度が高まり、豊かで幸せな暮らしができるようになります。家計が軽くなった分のお金は、将来の備えに貯めておくだけではなく、自分らしいことや大好きなことに使ってはいかがでしょう。私には以前から、「フラワーアレンジメント」を習ってみたいという思いがありました。浪費家主婦から脱し、家計管理がうまくできるようになった頃、素敵なフラワーアレンジメントの先生との出会いがあり、先生の作品に一目ぼれした私はすぐに受講申し込みをしました。今では、フラワーアレンジメントのレッスンが私の感性を豊かにする癒しの時間となっています。また、そこから人間関係も広がり、多くの豊かさと幸せを引き寄せられたと感じています。
家計改善に取り組もうと思った当初、こんな波及効果があるとは思ってもいませんでした。しかし、浪費家主婦を脱し、人生を変えていきたいと真剣に思ったあの日から、豊かさと幸せが集まる体質へ確実に変わってきたんだなと感じてなりません。
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