犬に噛まれて被害者になったとしても、つい、許してしまう

愛犬がもし他人を噛んでしまったら、飼い主はどうすべき?

愛犬がもし他人を噛んでしまったら、飼い主はどうすべき?

小学生の頃だったと思いますが、家の玄関の前の道で大きな犬に吠えられて襲われたことがあります。そして、私は左手で自分をかばった結果、左腕を噛まれ、後に家族に連れられて病院に行きました。今はもうわかりませんが、当時は犬の歯形がくっきりと腕に残っていて、子どもながらに狂犬病の不安をもってお医者さんに「大丈夫ですか?」と聞いたのを記憶しています。

ただ、いま考えてみれば、その犬は野良犬ではなく、確かに飼い主がいてリードに繋がれていたので、本当は、その飼い主に病院に連れて行ってもらって医療費を負担してもらってもよかったのではないかと思います。一方で、大事には至らなかったので、「そこまでもない」と思うのも本音です。

実際のところ、皆さんも私と同様の被害に遭ったとしても、「そこまでもない」と割り切って、つい、許してしまうのではないかと思います。

ペット保険には、ペットの「賠償責任特約」がある

しかし、本来であれば飼い主は飼っているペットが他人に迷惑をかけないようにしつけをし、かつ、散歩のときなどは周囲の人に配慮する必要があると思います。その上で、それでも吠えたり噛みついたりして、ケガや持ち物に損害を与えてしまった場合には、経済的にその責任を取る必要があると思います。

そして、厳しく考えれば、その治療費や修繕費はもちろんのこと、休業損害や慰謝料も負担する必要があります。ただ、実際問題として大事に至っていなければ、治療費と修繕費を負担して、かつ、菓子折を持って謝罪に行くというのが普通の考え方ではないでしょうか。

とはいえ、このような場合に飼い主としての責任をきちんと全うするための保険(特約)として、「ペット賠償責任特約(アイペット損害保険)」「ペット保険賠償責任危険補償特約(アクサ損害保険)」「ペット賠償責任特約(アニコム損害保険)」などがあります。

月々100円程度で保険(特約)に加入できる

「家庭どうぶつ白書2012(アニコム損害保険)」によると、2008年4月から2012年4月の間に「ペット賠償責任特約」で保険金を支払った件数は918件で、1件あたりの平均支払額が対人事故で12万円、対物事故で7.1万円、対どうぶつ事故で3.2万円ほどとなっており、もちろん、実額でみれば大きな金額ではありませんが、件数・金額からみて、「備えあれば憂いなし」といったところではないでしょうか。

ペット保険を取り扱う損害保険会社3社の補償内容と保険料を見ると、ざっくりと、保険金がもらえる事象については同じで、補償の金額(支払限度額)と免責金額(自己負担額)、保険料が少しずつ異なるようです。ただ、どの保険会社も1カ月あたり100円程度の保険料で加入できるので、ぜひ、加入(特約付帯)の検討をおすすめします。
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