美しく老化させるには何が大切?
自分で自分の家の間取りをイメージする、設計士がどんな間取りを我々家族に提案してくれるか? 想像するだけでもワクワクします。竣工した建物はその場所に何十年と変わることなく存在し、時には街のランドマークになるかも知れません。しかし竣工時はとてもきれいな建物だったにもかかわらず自然環境にさらされることで汚れたり傷んだりして美観は失われ、住まいの寿命を短くするケースも多くみられます。建物を美しく老化させるには何が大切なのか考えてみましょう。
4つの寿命が必要
これまでの家づくりはどちらかといえば耐久性や耐震性に重きがおかれていました。近年になって生活の変化に対応した柔軟な間取りの考え方や、さらには長持ちさせる視点も取り入れられるようになってきました。建物には次の4つの寿命が必要なのです。1. 物理的寿命・・・耐久性や災害に強い家
2. 心理的寿命・・・経年美を感じさせる空間
3. 生活的寿命・・・将来の生活変化に対応した間取り計画
4. 資産的寿命・・・メンテナンスを重ねながら価値を失われない家