銀行・郵便局/ネットバンキングの活用方法

ネット銀行口座開設のための3つの基礎知識

ネット銀行の始まりは、2000年10月のジャパンネット銀行の開業でした。以来、約13年。進化し続けるネット銀行の基本情報を改めて整理し、自分にとって使いやすい銀行はどこなのかを考えてみましょう。

鈴木 弥生

執筆者:鈴木 弥生

預金・貯金ガイド

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1.ネット銀行には4つのタイプがある

ネット銀行といえば当初はネット専業銀行だけでしたが、現在は一般銀行でもインターネット上で取引することが可能です。それらには、どのような違いがあるのでしょう。4つのタイプに分けて、それぞれの特徴を整理してみましょう。

●一般銀行のネットバンキング
店舗型の銀行が行っている、インターネットバンキング“サービス“。保有している口座に付加する形になるので、口座番号とは別に契約者番号が付与されます。ひとつの口座で店舗とインターネットの両方を利用することができますが、預金金利やATM手数料などのメリットはネット専業銀行に比べて劣ることが多いです(住宅ローン利用などを利用している場合を除く)。

●一般銀行のインターネット支店
店舗型銀行のインターネット上の支店。同じ銀行で口座を保有していても、改めて口座を開設する、もしくは移動する必要があります。基本的に通帳は発行されず、ネット専業銀行に近いサービスを提供。地方銀行のインターネット支店の中には、定期預金金利が高めで知られるものもあります。

●ネット専業の銀行
いわゆるネット銀行。店舗がないので、入出金はコンビニのATMや提携銀行を利用して行います。店舗を持たないことでコストを削減できるのでATM入出金や振込手数料無料、預金金利が高めなど、銀行ごとに特徴あるサービスを提供しています。

●店舗+ネットバンクのハイブリッド型
店舗型の一般銀行とネット専業銀行の特徴を組み合わせたタイプ。店舗数は少ないけれど口座開設をはじめ手続きはインターネットでできるので、近くに店舗がなくても不便はありません。預金金利や各種サービスなどの充実ぶりは、一般銀行よりもネット銀行に近いイメージです。

2.ネット銀行はどこでも一緒じゃない!

一般銀行の場合、預金金利はどこでもほぼ同じ。提供する商品やサービスにも大きな違いはありません。しかしネット銀行はそれぞれに特徴がありますから、自分が利用したい内容に合わせて選ぶことが大切です。

選ぶときにチェックするポイントとしては、ATM入出金手数料他行への振込手数料定期預金金利証券口座との連動性、お金の管理や金融情報といった便利ツールなどがあります。銀行のホームページをしっかり読んで、利用しやすい場所に無料で利用できるATMがあるか、使いたい商品やサービスは充実しているかといったことを確認しましょう。

3.口座開設はネット上だけではできない

ネット銀行だからといって、ネット上の操作だけでサクサク口座開設ができるわけではありません。

口座開設までの一般的な流れ
(1)銀行のホームページにある「口座開設手続き」ページへアクセス
(2)指示に従って必要事項を記入する
(3)申込書を印刷し、本人確認書類(運転免許証のコピーなど)を添付して銀行へ送付
(4)手続き完了後、10日~2週間くらいでキャッシュカードなどが届く
となります。
印刷できない場合は申込書を郵送で取り寄せることも可能ですが、キャッシュカードが届くまでの期間は2~3週間くらい考えておいた方がよさそう。いずれにしても口座開設までには時間が必要ですから、利用したい時期が決まっている場合は早めに手続きをしましょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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