豪ドルの変動要因として注目すべき中国の経済指標

中国指標に注目

中国の経済指標が豪ドルを動かす

オーストラリアは資源も豊富で、先進国の中では金利も高く、豪ドルで外貨預金を行いたいと考える人は多いでしょう。また、すでに豪ドルで外貨投資を行っている人も多いと思います。

それでは、豪ドルを動かす要因とは一体何でしょうか。ここでは具体的に主な指標を取り上げ、どう変動するのか解説していきます。

まず注目していただきたいのは、中国の経済指標です。なぜかといえば、ここ最近のオーストラリアとの貿易において、中国が示す存在感が圧倒的に高まってきているからです。

今から11年前の2002年においては、オーストラリアの主な貿易先は日本、ASEAN、米国、韓国でした。それが今では様変わり。2009年には日本を抜き、オーストラリアの主要貿易先第1位は中国(輸出およそ30%、輸入およそ20%ほど)となってきています。

中国の人口、そして鈍化しているとはいえ経済成長が続く限り、オーストラリアの資源は買われることになるでしょう。つまり、中国の成長によりオーストラリアも恩恵を受けるといえるのです。

したがって、中国の様々な経済指標が発表されると、オーストラリアドルも変動するわけですが、特にここでは、中国製造業購買担当者指数を挙げておきたいと思います。

中国の経済指標の中でも「PMI」が重要

中国製造業購買担当者指数はPMIとも呼ばれ、政府発表のものとHSBC(香港上海銀行)が発表するものがありますが、特にHSBCのPMIが重要視されています。

PMIは、製造業における先行きの見通し(どのぐらい資材・生産材料が必要かなど)を判断する重要な指標であり、資源の消費に影響を与えるものといえます。

PMIが(予想よりも)上向いていれば、中国における資源消費がさらに活発化するだろうと想定され、豪ドルは買われます(豪ドル高円安)。一方、PMIが(予想よりも)悪化すれば、豪ドルは売られることになります(同ドル安円高)。まずはこの指標が上向いていくのかどうか、確認してみてください。今後も上向きであれば、そろそろ豪ドルを購入するには良い時期だと判断できます。

オーストラリアの政策金利にも注目

一方で、もう一つ注目したいのがオーストラリアの政策金利。2008年3月には7.25%まで引き上げられていた政策金利が、2013年8月7日には2.50%まで下がっており、過去最低を記録しています。

今後これ以上追加利下げがあるかどうかは誰にも分かりません。ただ、過去最低の政策金利であることと、中国経済指標であるHSBCのPMIが50を上回ってきており、中国経済の安定の兆しを示唆していることを考えると、そろそろ利下げはストップするのではないでしょうか。

オーストラリアの政策金利が今後上がる見込みであれば、豪ドル高/円安傾向の可能性が、オーストラリアの政策金利が今後下がる見込みであれば、豪ドル安/円高傾向の可能性があることを理解し、中国の経済指標とにらめっこしてみてください。そして、中国の経済がよくなりそうと考えるなら、豪ドルでの外貨預金を検討してはいかがでしょうか。
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