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DINKSの老後資産準備に役立つヒント(3ページ目)

老後資産準備のポイントを3つのケース別に考える最後の事例は「DINKS」。DINKSの場合、共稼ぎをしているから老後の準備は「負担半分」と考えたいところですが、もし老後の準備は「準備2倍」だとしたらどうしますか?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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DINKSは老後のためにガンガン貯めよう

となると、ポイントは自助努力です。自分で自分の老後のためにガンガンお金を貯めておくしかないわけです。仮に毎週2万円不足(毎月8万円)するモデルを想定するならば、年間104万円、セカンドライフ20年で少なくとも2080万円は必要ということになります。毎週3万円足りないと考えるなら3120万円、というようにゆとりある生活を望むほど必要な資金は増えていきます。

幸いにして、DINKSは子育て夫婦や独身者に比べ「共稼ぎ」という強力なエンジンがありますので、どんどん貯めていくチャンスはあります。できるだけ早く、老後のための積立をスタートさせてください。

DINKSの場合、子育て夫婦や独身者と比べ貯めるペースを速めやすい特徴があります。それぞれが毎月1万円ずつ節約すれば毎月2万円のペースで貯められます(月収25万円から2万円貯めるより夫婦の月収50万円から2万円貯めるほうが貯めやすいはずです)。また、ボーナスからも貯めればもっと貯められます。

仮に今40歳のDINKSがいたとして、60歳までの20年でばんばん貯めようと決心したとします。毎月3万円、ボーナスごとに20万円を貯めたとして、資産運用もして年率3%ペースで増やしたとします。すると、60歳時点で2070万円までお金が貯まります。先ほどの毎週2万円上積み、が実現できる計算です。これに退職金や企業年金があれば、より安心した老後が迎えられるのではないでしょうか。

最後に:嬉しいサプライズにも準備の気持ちを

さて、DINKSについて最後にもう一言。
DINKSの場合、「もう無理だと思っていたら子どもができた!」ということがあり得ます。私の周囲にも結婚10年を過ぎ、40歳を過ぎてから1人目の子どもが授かったDINKS(今は子どもがいますが)がいます。

これはうれしいサプライズですが、マネープラン的には要注意のテーマでもあります。というのも40歳で生まれた子どもが大学を卒業するのは62歳になりますから、定年退職後の学費負担、という問題が生じるわけです。
遅く生まれた子供が社会人になるのも、当然遅くなるわけで、これはかなり自覚しておくことが大切です。自分の老後と子どもの学費、どちらもしっかり準備しておきましょう。

ここまで、ケース別に老後資金準備の基本的な考え方を見てきました。
最後は「我が家の場合はどうする?」をしっかり考えておくことが大切です。
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