日本語の扱いのチェック
CPANモジュールが目的に適うかのテストをする時の重要なチェックポイントは「日本語を扱えるか」という点です。日本語の文字コードは「Perl でファイルの中身を変更する」でご説明したようにいくつか種類があり、そこの配慮が抜けていると文字化けしたり、エラーで処理ができなかったりします。日本人以外が作ったモジュールは日本語処理の配慮がされていないのが普通ですので、文字化けなどの問題が起こらないかは自分で確かめて下さい。日本語テストを加えたテスト用プログラム
#CPANモジュールを使う #エクセルファイルを書き出すモジュール Excel::Writer::XLSX が #ちゃんと使えるのかテストする use strict; use warnings; use utf8; use Excel::Writer::XLSX; # Create a new Excel workbook my $workbook = Excel::Writer::XLSX->new( 'perl.xlsx' ); # Add a worksheet my $worksheet = $workbook->add_worksheet(); # Add and define a format my $format = $workbook->add_format(); $format->set_bold(); $format->set_color( 'red' ); $format->set_align( 'center' ); # Write a formatted and unformatted string, row and column notation. my ($col, $row); $col = $row = 0; $worksheet->write( $row, $col, 'Hi Excel!', $format ); $worksheet->write( 1, $col, 'Hi Excel!' ); #日本語が通らないモジュールは多いので必ずチェック日本語のテスト以外にも、少しコードをきれいにしました。
$worksheet->write( $row, 1, 'こんにちは、エクセル!' ); # Write a number and a formula using A1 notation $worksheet->write( 'A3', 1.2345 ); $worksheet->write( 'A4', '=SIN(PI()/4)' ); $workbook->close();
このテストプログラムを実行してみると、生成されたエクセルファイルはどうでしょうか?
お、このモジュールは優秀です。日本語もちゃんと書き出せました。
CPANモジュールを使う時の注意点
ここまで、見知らぬCPANモジュールを探し、使ってみる過程をご紹介しました。CPANモジュールは本当に素晴らしいものが多いですが、中にはエラーが頻発するもの、日本語が扱えないものもあります。CPANモジュールを使う場合は、プログラムの作り込みを始める前に予め、機能に不足が無いかを確かめてから使うようにして下さい。
参考リンク
CPANモジュール検索サイトhttp://search.cpan.org/
題材にしたモジュール Excel::Writer::XLSX
http://search.cpan.org/~jmcnamara/Excel-Writer-XLSX-0.72/
Apple 開発者サイト (「Command Line Tools」の入手)
https://developer.apple.com/jp/
Windows Stawberry Perl (開発ツールが同梱されています)
http://strawberryperl.com/