回避策3:「押す」と「引く」を使い分ける
相手を立てることは有効ですが、いつも自分が引いてばかり、相手を立ててばかりでは疲れてしまいます。「まぁ、事を荒立てずに流しておこう」というところと、「ここはきちんと言おう」というところの両方を持つことが大切。「押すべきところ」と決めたところはきちんと主張し、結果として多少のぎくしゃくを生んでもしかたないと割り切りましょう。しかし、あまり押すことばかりにこだわると、さまざまなところに弊害が出てきますので、潮時を見て引くことも忘れずに。ボクシングの戦法ではないですが、ヒットアンドアウェイが上手な戦い方のコツです。
回避策4:仲良くできなくて当たり前と思う
ヒットアンドアウェイ作戦で自己主張してみたところ、思わぬ大きな壁にぶつかるようなことも、もしかするとあるかもしれません。そんなときには、「仲良くできなくて当たり前だ」と腹をくくってしまうことも必要です。何だか投げやりに聞こえるかもしれませんが、仲良くなれないことで悩んで旦那様を責めたり、自分に絶望したりするよりは、ここまで割り切ってしまう方が楽。もともと、嫁は血のつながりのない赤の他人。母と息子の結びつきは、かなり強いことが多いのです。嫁というのは姑にとって、「かわいい息子を奪った憎き女」。そう考えれば、「敵対心を持たれるのも無理ないなぁ」と思えてきませんか? このように割り切ってしまえば、少し嫁姑関係が改善されただけでも、ぐっと気持ちが楽になり、喜びを感じることができるという効果があります。
回避策5:同じ女性として見てみる
どうしても「夫の母親」という目で見てしまいがちなお姑さんですが、改めて考えてみれば、一人の女性。母として、妻としての自分の未来の姿を映し出す鏡でもあるわけです。絶対に理解しあえない地球外から来たエイリアンではなく、数十年後、私たちが「なっているかもしれない」姿。そう考えると「息子に執着する気持ちもわかるなぁ。男の子ってかわいいものね……」とか、「普段、あの亭主関白な夫(お舅さん)に抑えつけられているから、その分こっちで発散しているのかしら」とか、「仕事一筋の夫(お舅さん)に構ってもらえず、きっとさびしい結婚生活だったから、趣味三昧なのかしら」とか、いろいろと違った目線でお姑さんが見られるようになると思います。
同じ女性として、人生の、結婚生活の先輩として学ぶべきところ、あるいは同じようにはなりたくないところなど、いろいろ見えてくるのではないでしょうか。いつも憎たらしく思っていたお姑さんの存在にちょっぴり親近感を持てるようになったら、嫁姑の距離が一歩縮まった証拠。たまには、「お義母さんのころは、どうでした?」と昔話を聞いてあげながら、一女性としてのお姑さんの姿を発見してみるのもいいかもしれません。
確かに同居は大変なことが多いでしょう。でもその分、家事の分担や経済面等、プラスになっていることも必ずあるはず。割り切り&ポジティブ発想で嫁姑関係を良い状態にしてくださいね。