フレンチリヴィエラの白いオアシス [雑貨] All About

南仏プロヴァンスといえば、ピーターメイルの小説が有名ですが、世界中の人々の心を惹き付け、愛されている場所ではないでしょうか。ピカソやシャガール、ル・コルビジェなど、多くの芸術家たちが移り住んだ町でもあります。温暖な気候、豊かな自然に囲まれた美しい風景、海から山から美味しい食材が集まる、魅力的なリゾート地。考えるだけで気持ちがふわふわと舞い上がってしまうような場所。かつて私自身も南仏のとりこになり、何度か夢中になって訪れた思い出があります。そんな南仏を代表するデザイナー、ジャクリーヌ・モラビトのプロデュースするライフスタイルショップがオープンしました。

棚に並ぶ食材

白をベースにした清々しい店内。

ジャクリーヌ・モラビト　Jacqueline Morabito
南仏を代表する人気デザイナー。フランスのLa Colle sur Loup 在住。ジュエリーデザイナーとして活躍後、インテリアデザイナーに転身。以来30年に渡り、フランスインテリア界の第一線で活躍。その実績は、美術館、カフェ・ブティック、プライベートハウスのデザインと多岐に渡り、インテリア雑誌のスタイルコンサルタント、有名フランスブランドのインダストリアルデザイナーとしての実績も枚挙にいとまがない。彼女が創り出す白を基調とした空間及びプロダクトは、 ‘チャームシンプル’と呼ばれ、彼女＝‘Charm Blancの代名詞’として「フレンチリヴィエラの白いオアシスを生み出す天才」として知られている。

ジャクリーヌが奏でる、｢Charm Blanc(魅惑の白)｣の世界

食材やテーブルウェアが美しく佇む棚
お店があるのは目黒通り沿い。東横線・学芸大学駅から歩くと１０分くらいでしょうか。店の周りにはオリーブやハーブが植えられ、明るくこじんまりとしたガラス張りの店内は、扉を開けたとたん、ジャクリーヌの世界が広がります。シンプルな白い壁に白い棚。置いてあるものは食材を中心に、テーブルウェア、アクセサリー、ベビーグッズなど。どれも白を基調に、潔いほど無駄を削ぎ落としたデザインで、すっきり整然と並べられています。なんとも清々しくナチュラルで気持ちよい空間。南仏の空気にちょっと触れたような気分になります。

五感で感じる、プロヴァンスの美しい日常

シンプルなバッグやアクセサリーも並びます
ジャクリーヌ・モラビトはインテリアだけに留まらず、暮らし全体をデザインすることで、独自の世界観を表現しています。食品もその中のひとつ。ジャクリーヌ自身も料理が好きで、南仏の自邸では、ゆったりと寛いだ雰囲気の中、家族や友人と過す手作りのディナーを楽しんでいるのだとか。店内ではときどき試食会も開催。店で扱っている食材を使った料理を楽しみながら、香り、手触り、味など、ジャクリーヌの世界を五感で感じることができます。ジャクリーヌが生み出すプロダクトは全て、手仕事、天然素材が基本。デザイナーであっても、決して見た目だけではなく、中身にも妥協を許しません。厳選された素材を使い、味にも厳しい目を持っています。南仏ニースのホテル「ネグレスコ」を始め、国内外の一流レストランで彼女の食材が使われています。もちろんビジュアルも魅力的なので、キッチンに置いておくのが楽しくなるアイテム。使うのがちょっと惜しいような、嬉しい葛藤に悩まされます。

ベビーグッズやリネンのバッグ。

この店のオーナーである松本直人さんは、５年前に南仏でジャクリーヌのプロダクトに出会って感銘を受け、すぐさま日本に紹介したいと強く思ったそうです。「自分自身、南仏での暮らしを体験し、豊かで人間らしいライフスタイルに感動しました。人生にとって何が大切かを教えてくれた、貴重な経験です。そんな南仏での生活を大事にしているジャクリーヌは、初めて会った瞬間からオーラを感じました。彼女の世界を全身で感じていただけたら嬉しいです」。