植物の部位がよくわかるように撮ってみよう
植物の写真は部位がよくわかるように写すのがポイント。マクロモードを上手く活用して撮影。
昆虫同様に植物も観察記録用として撮影するのに適した被写体です。単に咲いている花や草木を撮るのは簡単です。ただ、それだけでは、植物採集という目的の写真には不足気味です。
実際の植物採集した標本を見るときは、その植物の細かい部位の観察をするはず。写真だけの植物採集でも同様に細かい部位がわかるように撮っておくのがベストな方法です。
植物のおしべめしべなどの部位がわかるように撮影するには、昆虫編でも紹介したマクロモードを使います。近接撮影するときは、マクロモードの設定を確認してみてください。また、カメラの機種ごとに最短で被写体に近寄れる距離は異なります。これは取り扱い説明書の中に、「最短撮影距離」という項目で何センチまで寄れるのか記載されているので確認しておくといいでしょう。
昆虫と違って、植物は自ら動かないので撮影しやすい被写体です。じっくりと挑めば誰でも撮れる写真です。ゆっくりと撮影してみてください。
夜の植物観察もおもしろい
夜間の植物の撮影もおもしろい。三脚を使い手ブレが起こらないように撮るのがポイント。
種類によっては、日が落ちると花を閉じてしまうものもあり、日中とはまた違った顔を見せる植物もあるのが興味深いところ。
フラッシュを使い、被写体周辺を光らせて撮るという方法でもいいですが、外光や月明かりを使うと夜間の状態がわかる写真になります。夜間に外光だけでの撮影はできるだけ三脚を使うのがお勧めです。限られた光での撮影では、手ブレが起こります。手ブレを防ぐためにはカメラの固定をして撮影しなければなりません。
月が出ている夜などは、背景に月を入れてみると夜の雰囲気が伝わる写真が撮れます。
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