なぜかお金が寄ってくる人の習慣<4>
お金持ちは情報の流れを作る
お金持ちと情報術
「情報というのは水の流れのようなものです。入ってきたら上手に受け止めて、それを流してやることで次の情報が入ってくる。流れを作ることが大切なのです」(和仁さん)
流れを作るとは別の言葉で言うならばシステムを作ること。
「たとえば人と話をしていて、あ、その話面白いなとか、その言葉いいなと思うことってありませんか? その時に鞄から手帳を出して書きとめようとしても遅い。私は胸ポケットに大きめのポストイットとペンをつねに入れておきます。何かあった時にすぐにメモできるようにするためです」
人の話やその時々でふと思いついたことを、その場でポストイットにメモすることで、情報の入り口をしっかりと確保する。その書き込んだポストイットを家に帰ってからA4のノートに整理する。
「見開き2ページに1テーマでまとめて行きます。たとえば私の場合次にやるセミナーのコンテンツに関することだとしたら、ポストイットに書きだしたものの中から、そのテーマに関連するものを貼り付けて行くのです」(和仁さん)
情報をアウトプットまで持って行く流れが大事
見開きで全体がA3のスペースのノートに、ポストイットと書き込みでマインドマップのようにして整理すると和仁さん。すると一目でそのテーマに必要な情報や、それぞれの関係が見えてくると言います。「最近はポストイットではなく、スマホを使っているときはエバーノートに書き込んで、あとから整理するという方法も使います。いずれにしても入ってきた情報を具体的な仕事、アウトプットのための材料として、もう一度整理し直すのです」(和仁さん)
和仁さんの場合はそのアウトプットがセミナーや講演、著作だったりするわけですが、そのアウトプットがいわゆる情報の出口であり、最終形態ということになります。
「お金を稼ぐ人、情報をお金に換える人というのは、このような情報の入り口から出口のシステム、流れが明快です。人によってその形はちがっても、その流れを作るという点では一緒なのです」(和仁さん)
次はお金持ちになるルール5の、お金持ちの人間関係についてです!
和仁達也さん
ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1972年生まれ。名古屋大学卒業後、27歳で起業。現在、(株)ワニマネジメントコンサルティング代表。企業や歯科医院のコンサルティングの他、最近ではコンサルタントや士業に、顧客の成果を出して高額報酬が長期継続するやり方を塾で伝授している。
著書に13刷のロングセラー「世界一受けたいお金の授業」(http://tinyurl.com/4nej4lf)ほか。http://www.wani-mc.com
取材・文/本間大樹 イラスト/竹松勇二 パネル・図版/引間良基