ポルシェ/ポルシェ

ケイマンはモダンスポーツの“メートル原器”(3ページ目)

兄弟車ボクスターと並んで、モダンスポーツカーの核心にあるケイマン。よくできたミッドシップクーペでしか味わえない感覚。街乗りからワインディングまで、普段着スポーツカーとして最高レベルのパフォーマンスが用意されています。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド


スポーツカーファン全員にオススメ

ポルシェケイマン

旧型から最大30kgの軽量化を実現。燃費も最大15%向上している。PDKモデルには高速でのクルージング時などに自動でニュートラル状態として燃費を向上させる、コースティング機能も備わった

ノーマルケイマンにケイマンS、それぞれに6段MTと7速PDKの用意があり、様々なオプションも用意されている。全てがメートル原器級、といわれても、いざ選ぶとなれば悩むに違いない。

最もお勧めは、素のケイマンMT、だ。ポルシェラインナップで最も安いクルマ、なのに、楽しさはトップクラス! 当代最高のスポーツカーバランスをマニュアルミッションで操る楽しさは、スーパーカーのあざとい演出などの比ではない。ザ・ホンモノ、である。

“すうどん”が旨い。これは、本当に凄いことだと思う。生半にスポーツカーを造り出していては、そんなことなど絶対できない。

後はお好みでトッピング(オプションや仕様)あるのみ。うどんの旨さを引き立てるには、せいぜい2つ3つのトッピングに留めておきたいところだけれど、全部載せのケイマンSでも恐ろしく愉快なのだから、これはもう悩んでもらうほかないというわけだ。

ポルシェケイマン

エアインテークグリルのLEDポジションランプは丸型に。ヘッドライトなどフロントデザインはボクスターと基本同様。ケイマンがシングル、Sがデュアルのテールパイプを備える。リアスポイラーはボクスターより高く鋭角に展開

スポーツカーを買うにあたって、運搬性能を問うような無粋な方はいまい。ならば、多少硬めながらも小気味よくこなす街乗りから、安心して長距離クルーズを任せられる高いグランドツーリング性能、そしてもちろんワインディングロードやサーキットでみせる高い運動性能にいたるまで、そこには普段着スポーツカーとして最高レベルのパフォーマンスが用意されている。

スポーツカーファン全員にオススメの一台だ。
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