ネットにおける正論は、もはや暴力!?
不祥事ローソン店員に騒ぎすぎの世論(All About News Dig)
Tシャツ・短パン姿の男性が冷凍庫の中で横たわっているという問題の写真がネット掲示板などに転載されると、瞬く間に店舗の情報などが特定され、ローソン本社への苦情も殺到。一時は「ローソンのアイスクリームはもう買わない」といった声も相次ぎました。しかし、いち早く「加盟店従業員の不適切な行為についてのお詫びとお知らせ」を発表するなど迅速に対応したことが幸いし、ネットでは一転、賞賛の声も上がっています。
ありえない場所で横になるといえば、2011年にオーストラリアで大流行した「プランキング」(planking)を彷彿とさせます。プランキングとは、英語で「厚板、板張り」という意味)。両腕を伸ばし、腹ばいに横たわり、その様子をFacebookやYoutube-に投稿。あえて公共スペースや危険な場所で実施するなどエスカレートし、社会問題にもなりました。
その中にもやはり、アイスクリームなどが並ぶ冷凍庫内で撮影した写真が複数ありました。どうやら店頭の冷凍庫で寝そべってみたいと誘惑にかられるのは万国共通のようです。
さらに、ファミリーマートやセブンイレブンで猫が店内をウロウロし、コピー機の上で昼寝をしたり、陳列棚で寝転ぶ姿もTwitterに投稿され、話題に。嫌悪感をあらわにするコメントがつく一方で、「可愛いから許す」とする声も多く、猫に対しては寛容な姿勢が目立ちました。
7月19日には、ファミリーマートで“サッカーの有名選手が来店した”と、店員が防犯カメラの映像を携帯電話で撮影してTwitterに投稿。翌20日にはファミリーマートが謝罪。また、昨年11月には下半身を露出した動画を公開した男性が炎上し、勤務先である「とんかつ和幸」にも通報が相次ぎ、同社が謝罪し、従業員男性は即日解雇されたという事件も。
消費者の声や問題意識がスピーディに企業に届くようになったという見方もできますが、一方で匿名の正義感を振りかざす行為を疑問視する声もあります。
【関連記事】
■不祥事ローソン店員に騒ぎすぎの世論
・正論について語っても楽しくない!
・「セイロンモンスター」が地球をダメにする
・メダチビリティ症候群、蔓延中
・正論は人を正すためのものではない
・潔癖症は確かに日本人の美徳ですが
・正論と“正しい答え”は違うのよ
・「正論」だけでは息がつまります
・誰も止められない“正論”の暴走
・正論を錦の御旗にしてはいけない
・正論・異論に限らず主張はすべき
・ひとりで言えない正論は“どうでもいい意見”
・セイロンよりスリランカ!
・ネットにおける正論は認められるべき
・もっと余裕のある正論を
・そんなことよりダジャレ言おうぜ!
・音楽を聴きながらの仕事はアメリカのようにはいかない
・その場のノリで全世界に発信できる怖さと誘惑
・正論バカが全体主義を後押しする学級会のようなソーシャル世界バンザイ