土地の売却・土地売買

「買取業者」利用すべき?(2ページ目)

不動産を買い取ることを「仕入れ」と言い、商売が成り立つ適正な価格で商品(不動産)を仕入れる(買い取る)ことが、買取をする不動産会社にとってはなにより重要です。今回は「買取業者」のビジネスモデルを通じて、正しい付き合い方を解説していきましょう。

楯岡 悟朗

執筆者:楯岡 悟朗

土地活用・不動産査定ガイド


物件に難、瑕疵があるケース

2つ目のケースとして、敷地内で自殺や事件などがあり、物件に心理的な瑕疵がある場合。一度そうした瑕疵がついた物件は、周囲の評判などもあり相場通りの価格で売却することは至難の業です。「安くしか売れないんだったら売らない方がマシ」というのであれば無理に売る必要はないでしょう。ただ、
  • 持っていても使わない。
  • 今後も使う予定はない。
  • 安くなっても構わないから現金化したい。
というのであれば、買取業者に買ってもらうのも一つの手です。

買取業者は高く買ってくれない?

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買取向きの土地では、このように数区画に分割して販売します

「買取業者は高く買ってくれない」というのは一面は確かにその通りです。しかし、すべてがそう、という訳ではありません。「買取に向いている土地・向いていない土地」というのがあり、これはつまり「事業に向いている土地・向いていない土地」と言い換えることが出来ます。

事業に向いていないものを買ってもらおうとするから、安くなってしまうのです。逆に事業向きと言われる土地がありますが、こうした物件だと一般消費者と変わらない価格、もしくは買ってくれないような価格で買ってくれる可能性もあります。要するにその土地が買取に向いているか向いていないのかの判断をしっかりと行い、使い分けることです。向いている物件であれば、一般消費者が買うような金額で購入する会社もあります。

不動産会社が現地を査定すれば、買取向きの物件かそうではないかの判断は出来ます。査定に伺って金額を提示する際には、その辺りも踏まえてご提案を受けるべきだと思います。最初から買取ありきの提案ではいけませんが、今回のような買取業者との付き合い方・考え方を正しくアドバイスするのも、売却を任される不動産会社の役目です。
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