土地の売却・土地売買

「買取業者」利用すべき?

不動産を買い取ることを「仕入れ」と言い、商売が成り立つ適正な価格で商品(不動産)を仕入れる(買い取る)ことが、買取をする不動産会社にとってはなにより重要です。今回は「買取業者」のビジネスモデルを通じて、正しい付き合い方を解説していきましょう。

楯岡 悟朗

執筆者:楯岡 悟朗

土地活用・不動産査定ガイド

そもそも「買取業者」とは?

「何か買取できそうな土地はありませんか?」

shintiku

このような新築建売住宅を作ることが多いです

という感じで、不動産会社のところに飛び込み営業や電話をかけてくる、買取を専門に行う不動産会社の営業の人がたくさんいます。それだけ不動産の買取を行っている会社はたくさんあるということです。そうした会社にとって、不動産を買い取ることは「仕入れ」となり、商売が成り立つ適正な価格で商品(不動産)を仕入れる(買い取る)ことがなにより重要です。今回はそんな「買取業者」のビジネスモデルを通じて、正しい付き合い方を解説していきましょう。

場合によっては積極的に利用すべき!

買取を行う会社のビジネスモデルは非常に簡単です。建物を解体、キレイに整地して見栄えを良くしたり、新築を建てるなどして商品に仕立て上げ、付加価値を付けて一般消費者に販売するのです。通常の買い手が自家用として購入するのがほとんどの中、買取業者は事業を行うために購入します。事業として成り立つかどうか逆算して考えますから、必然的に金額が安くなってしまうことが多いです。そのように考えてみると、売り手としてはわざわざ買取業者に売る必要はないように思えます。しかし買取業者を積極的に利用すべき以下のケースがあります。

  1. 土地が広すぎる
  2. 物件に難、瑕疵がある

順に見ていきましょう。まずは1.のケース。

土地が広すぎるケース

土地の相場が坪単価100万円だとして、単純計算で30坪だと3000万円です。200坪だと2億円です。いくらその地域の相場が坪100万円が妥当だったとしても、広ければその分総額は上がります。

自宅用として30坪、3000万円の土地を買おうとする人は多くいると思いますが、200坪、2億円を購入する人が多くいるかというと、絶対数はどうしても少なくなります。つまり土地が広ければ広いほど、検討客の数は減る訳ですから、買い手を見つけることが難しくなります。このような大きすぎる土地は、事業用として買取向けの物件になります。次ページでは2.のケースを見ていきます。

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