ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

ETFでフロンティア株に投資!

先進国と新興国に次ぐ第三の投資エリアとして注目されているのが、フロンティア諸国。すでにフロンティア株を対象とするETFも上場し、これまでアクセスしにくかった新興国予備軍への投資が可能となっています。今回はフロンティア市場やフロンティア株ETFについてご紹介します。

執筆者:村岡 里香

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フロンティア諸国とは

すでに資産運用を行っている人で、「先進国」と「新興国」に地域分散して投資している人は多いでしょう。今、新たな投資先として注目されているのが「フロンティア諸国」。フロンティア諸国とは、世界の中で先進国にも新興国にもあてはまらない、新興国よりも経済が未成熟な後進国を指します。

指数を算出しているMSCIによるカテゴリーでは、世界の国は以下の3つのグループに分けられます(2013年7月22日時点)。

指数を算出しているMSCIによるカテゴリー(2013年7月22日時点)。


フロンティア株投資の魅力

フロンティア投資の魅力はやはり高成長が見込めること。経済発展がまだ初期段階にあるため、今後の伸びしろが大きいと期待できます。天然資源が豊富な国が多く、人口構成が若い労働世代の比率が高いことなどが成長の原動力。実質経済成長率が6~7%という国もあり、世界の中でも相対的に高い成長率となっています。公的債務の水準が低く対GDP比は多くの国で50%以下。200%を超えている日本をはじめとする先進諸国にくらべ健全といえます。


World Economic Outlook April 2013

World Economic Outlook April 2013
 

また、フロンティア株に投資する魅力は、先進国株、新興国株と値動きの相関関係が低い点にもあります。先進国市場全体、新興国市場全体をカバーするETFに、フロンティア市場をカバーするETFを加えれば、全世界を網羅した分散効果の高いポートフォリオを実現できるのです。

フロンティア株投資の注意点

一方で注意すべき点もあります。世界の株式時価総額のうちフロンティアの割合はたった0.4%程度。フロンティア諸国の株式市場は新興国よりさらに未成熟で市場規模が小さいため流動性に乏しく、価格変動リスクは新興国以上に高くなります。先進国や新興国に比べ政情不安や地政学リスクも高くなります。フロンティアを組み入れるならポートフォリオの中の1~2割の範囲で行うのが無難でしょう。

次のページでフロンティア株に投資できるETFをご紹介します。>>>>>>

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