ETFの分配金の特徴
7月はETFの分配金支払シーズン!
ETFの分配金のおもな原資は、ETFが投資している株式などの資産から生じる配当や受取利息など。投資している資産の値上がり益は分配の原資に含まれないのが特徴です。
一般の投資信託では、運用会社が投資信託ごとの分配方針にそって分配金額を決めますが、ETFでは原則、信託の計算期間中に得られた配当等の収益から費用を差し引いた金額の全額を、分配金として払い出すよう定められています。一般の投資信託のように、課税される普通分配金と課税されない特別分配金という区別はなく、ETFの分配金は全額が課税対象となります。
ETFでは、分配金を自動的に再投資することはできません。再投資したいときは、払い出された分配金を使って、自分で同じETFを購入するという作業が必要になります。
ETFの分配金支払いは毎年7月に集中
分配金を払い出す頻度はETFによって異なります。最近は毎月分配するタイプや隔月分配のタイプも出ていますが、中でも多いのが年1~2回のタイプです。分配金の支払いが集中するのが7月。多くの国内企業が3月に期末決算を迎え、6月下旬ごろの株主総会で配当金額を決定することから、そのタイミングに合わせて7月に決算を行うETFが多いのです。
今年も7月に入り、各社が相次いでETFの分配金額を発表しています。今期は企業業績の好転から増配、復配する企業が増えており、前期より分配金をアップさせるETFが続出。7月19日時点で分配金額を発表している76銘柄のうち、45銘柄が前期より高い分配金を出しています。
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