アメリカの雇用統計は相場を動かす大きな要因
相場が大きく動くときを狙って集中的にトレードし、プチ稼ぎをゲット
よく「今回の雇用統計はどうなりそうですか?」と予想を求められるのですが、実は正直わかりません。好転でも悪化でもどちらでもよく、どちらに転んでも利益がとれるように準備をしておくだけです。
4月6日の雇用統計の記録を残していましたので、どのようにトレードをしているか、実況中継的にご紹介します。
15分足チャートだけを見ながら次々に売買
その日の21時25分ごろ(サマータイム、冬時間では22時25分ごろ)、パソコンでFXのトレード画面を開きます。左半分はチャートの画面を、右半分は注文画面を同時に開いておきます。チャートは15分足。ドル/円はあまり動かないので、比較的動きの大きい豪ドルを買いで、ニュージーランドドルを売りで挑戦します。
雇用統計の発表は21時30分です。21時28分までは、動意は薄いのですが、すこし円安に流れています。どうやら改善期待が主流のようです。
そして、21時29分、ドキドキが最高潮に達します。と思ったら、突然、チャート画面からローソク足のカーソルが消えました!
85.1円付近から、大きく窓を開けて84.4円にチャートが出現しました。大きな円高です。指標が悪かったことは確かでしょう。しかし、そんなことを確かめるヒマなんてなく、相場についていくしかありません。
大きく下げた後は、一瞬反転します。そこで、すかさず豪ドルを買いでエントリー。この場合、値段なんて関係なく、動きだけについていきます。
しかし、スプレッドが広い!豪ドル円のスプレッドは通常1.2銭ですが、約定したらなんと10銭の開き!1枚(1万豪ドル)あたり1000円のマイナスからスタートというわけです。
「うわ、これを挽回するのはきついな」と一瞬思いましたが、値動きは粗く、次第にマイナスは縮小し、瞬時にプラスに。1枚あたり10銭の利益が出たところでいったん決済。
ぐっと下がり、ぐっと反転したあとは、指標の悪化を受けて再度下落するはず(今までもそうだったから)。そこで今度は、NZドルを「売り」でエントリー。げげ、こちらもマイナス10銭で約定。こりゃきついかも……。
と思ったら、予想以上に反転上昇が大きく、マイナスが膨らんでいきます。動きは激しいものの、なかなかプラス転換しません。「まずったかな?」
いった66.6円で決済予約を入れたものの、豪ドルロング(買い)に回ったほうがよさそうだと判断し、損切りすることに。これは1枚だけだったので、470円の損切りで済みました(笑)。
で、すぐに豪ドルを何枚か買う。5銭の利益で決済。動きが激しく、なかなかエントリーポイントが見つからない。入れようと思ったらすぐに反転するので、スピード勝負のようです。
タイミングを待っている間にニュースを見てみる。すると、失業率は0.1%の改善だけれども、雇用者数が推定よりも大幅に悪化し、これに嫌気をして円高に振れたようです。
ただし、豪ドルは大きく窓を開けて下がったので、下値余地は小さいのではないか、と判断。再び下落したところで、また豪ドルを買う。その後、また10銭の利益で決済。
ゲーム感覚のFX取引で1万円の利益をゲット
差し引き合計、1万円の利益。時間は21時45分。15分間で1万円の利益と小さいけれど、お祭りなのでゲーム感覚です。ちょうど家族が仕事から帰ってきたので、この利益で近所のインド料理屋へ。おなか一杯飲み食いして約5000円。ディナー代稼ぎにはちょうどよい金額でした。
これはいわゆるスキャルピングと呼ばれるトレード形態で、テクニカルもファンダメンタルも関係なく、ただチャートの動きだけをとらえて瞬間の利益を狙う方法です。情報ゼロでかまわないので、とてもラクです。シューティングゲームをしているようなものです。
ただしこの場合、スプレッドの狭い通貨ペア、FX業者でトレードするのが鉄則だと、改めて痛感。もうひとつ、さすがに20銭も開くとしんどいので、約定力も非常に重要です。
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