打ち上げ場所から風下には行かない
撮影位置が風下になってしまい、花火の煙で覆われた例。煙がレンズ前に入ると花火が見えなくなる。
打ち上げ場所を把握して場所を探す際にもうひとつ念頭に置いておきたいのがその日の風向きです。打ち上げ花火が上がると発火後煙が出ます。見学している場所が打ち上げ場所より風下の位置にあるとこの煙が花火への視界を遮ってしまうことになるのです。
その日の風向きが打ち上げ場所を基準に風上になるのか風下なのかをある程度把握しておくことも大事になります。気象情報を得ることが可能なら、その日の風向きを参考にするのもいいでしょう。
ただ、場所決めのときには風下ではなかったのに、打ち上げ開始後に風向きが変わって風下になったということも起こり得ます。気象相手なのである程度は出たとこ勝負といった気持で構えているのがいいのかもしれません。
また降雨のときの準備もしておくと便利です。カメラ用のレインカバー、自分が着るレインカバーや撥水加工してある帽子などがあれば多少の雨が降っても撮影を続けることが出来ます。
初めての場所は地元の人に聞く
地元の人は花火のよく見える場所を知っていることが多い。聞いてみて情報収集したい。
花火大会の場所は、日頃行かない土地であるということもよくあります。土地勘がないとどこから花火がよく見えるのかがわかりません。このような時は、地元の人に聞くのがベストです。会場周辺ですでに場所取りで座っている方などに花火がここからどのように見えるのか、他に花火がよく見える場所はあるかなどを尋ねてみます。
毎年地元で花火を見ている方ならどこから見るのがいいのかということを知っていることが多いです。ひょっとすると穴場的な場所を教えてくれるかもしれません。
三脚を設置して撮影準備している方であれば、花火を撮る見地からまた違った情報を得られることもあります。同じ写真撮影という趣味を共有していれば、自然と話題も盛り上がることもあります。おくせずいろんな方に声をかけてみるのがお勧めです。
早め早めの行動がベスト
早めに動き少し余裕があるくらいがベスト。花火の始まる前もシャッターチャンスはたくさんある。
事前に得られる情報はインターネットなどを使い調べておき、当日にならないとわからないことは現地で解決をするというくらい事前の準備はしておくに越したことはありません。
また会場へも余裕があるなら出来るだけ早くから入っておきたいところ。待ち時間が長いのは嫌だと思うかもしれませんが、案外花火が始まるまでの会場風景もなかなか絵になるものです。待ち時間から花火大会ととらえてシャッターチャンスを狙ってみるのもいいかもしれません。
なお、花火の基本的な撮影方法については、「初めての花火撮影、3つのポイントでOK」の記事にまとめてあります。こちらも参考にしていただければと思います。