愛犬も満足? 最新フローリング事情
フローリングの悩みといえば、「ワックスがけが面倒」「キズがついた」「水拭きできない」「すべって転ぶのが心配」……などでしょうか。日常生活の中で心配な場面はいろいろありますね。表面に、耐摩耗性・耐汚染性にすぐれたEBコーティングを施したフローリング。ワックス不要、キズや汚れに強く、すべりにくいという特性ももつ(住友林業クレスト「ハイパーフロアシストS」)
そんな悩みを解決する複合フローリングがあります。例に挙げたフローリングは、基材の合板の上に強度の高い素材を貼り、さらに強化フィルムを重ねたもの。「ワックス不要」「キズに強い」「汚れを拭き掃除できる」「すべりにくい」などの性能を備えた、高機能フローリングです。
ワックスがけが不要になれば、家事の負担が減ります。また、キズや物を落とした時の跡もつきにくく、椅子やワゴンのキャスターのへこみキズにも強い仕上げなので、美観を長く保てます。たとえば、小さな子どもがいる家庭では、床の落書きやおもちゃのキズが心配ですね。でも、このようなフローリングなら、ヒヤヒヤせずに、のびのびと子どもを遊ばせることができます。
また、室内でペットを飼っているお宅にもおすすめです。すべりにくい素材は、愛犬の脚に負担をかけません。床の上で粗相をしてしまっても、耐アンモニア性にすぐれ、拭き掃除もできる素材なので、清潔を保つことができます。もちろん、ひっかきキズにも強いから安心です。
キズや汚れがついたからといって、簡単に貼り替えることができない床だからこそ、その性能は吟味して選びたいものですね。
左/さっと拭き取れるから、子どもの落書きも笑って見守ることができますね
右/ショールームで、すべりにくさを実際に体感することができます
フローリング選びは「適材適所」で!
天然木の肌ざわりや味わいを堪能できる、無垢フローリング。高機能で便利な、複合フローリング。どちらをどう選んだらよいのか、迷ってしまいそうですね。そこで、ひとつの考え方としておすすめしたいのが「適材適所」に貼り分ける、という方法です。たとえば、水はねや調味料の汚れが気になるキッチンは、水拭きOKの複合フローリングを。室内犬を飼っている家なら、犬を遊ばせるリビングは、すべりにくく、汚れを落としやすい複合フローリングを貼ります。
また、来客の多い家なら、玄関から廊下、リビングまでは風格の漂う無垢のフローリングに。逆に、プライベートな空間こそこだわりたいなら、寝室に無垢材という選択もあるでしょう。
カタログだけではなく、実際に貼られたものを見て選ぶのがベスト
高級家具材としても用いられるナラの無垢フローリングを貼ったリビング。美しい艶が上質な空間を演出します
【取材協力】
住友林業クレスト
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