内装建材/内装建材・収納のリフォーム

内装リフォーム、床・壁選びの落とし穴

内装リフォームの材料選びには、カタログやサンプルからだけでは解らない大事なポイントがあります。今回は、ケガをしやすい壁材、声が響く床材など、気付きにくいポイントをご紹介します。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

内装リフォームで、新しい床材や壁材を選ぶ時、これがいいかな?あっちにしようかな?とアレコレ悩むのも楽しいもの。でもちょっと待って!カタログやサンプルからだけでは解らないことがあるのです。今回は、気付きにくい大事なポイントをご紹介します。

内装リフォームの床材選びは肌感触も大事

床材選びで大事にしたいのが肌に触れる感触です。普段スリッパを履く暮らしであっても、たまには裸足になったり、床にちょっと座ってみたり、床に寝ころんで本を読むことがあるかもしれません。小さい子供なら転げまわったりすることもあるなど、床に直接肌が触れる機会は多いもの。内装リフォームの落とし穴は、同じようなフローリングに見えても、木の種類や塗装方法により、感触や居心地感が違うところにあります。

裸足になったり、座ってみたり、床材は直接肌が触れる機会が多い。

裸足になったり、座ってみたり、床材は直接肌が触れる機会が多い。


冷たい?硬い?スリッパ越しでは分からない床材の感触

スリッパ越しでは床材のぬくもりや本当の硬さはわからない。

スリッパ越しでは床材のぬくもりや本当の硬さはわからない。

内装リフォームの際、足触りを確認するのにうってつけなのが、住宅展示場やショールームです。住宅展示場ではスリッパを履いたままの人が多いのですが、一度脱いでみて下さい。

スリッパを脱ぐと、無垢の床板のぬくもり、合板フローリングとの微妙な温度の違い、石のひんやり感や硬さ、タイル貼りなら目地の段差の感じ方などがよくわかります。

内装リフォームでリビングの床をタイル張りにしたら、想像した以上に冷たく硬く感じられ、結局カーペットを敷いているというケースもあります。本当に居心地いい部屋にリフォームするために、カタログやサンプルを見るだけではなく、自分の足で感触を確認しましょう。

普段に家で使っているスリッパや室内履きがあるなら持参して、歩きごこちの確認もしてみましょう。材質によって滑りやすさが違います。ガイドYuuは住宅展示場をまわる時にはスリッパは履きません。床を汚さないよう、いつも靴下を持参しています。

 

内装リフォームの壁材選びも更に肌感触が大事

部屋は壁で囲まれています。6畳の部屋を例にとると、床面積は約10平米に比べ、壁面積は約25平米。内装リフォームの際にどんな壁材を選ぶかにより、部屋全体のイメージが変わるのはもちろん、室内の環境も変わります。その際、忘れてはならないのが、壁には手や腕が触れる機会が思ったより多いところにあります。

廊下や階段など狭い空間では、手や腕が壁に触れる機会は思ったより多い。

廊下や階段など狭い空間では、手や腕が壁に触れる機会は思ったより多い。


丈夫な壁材が、小さな子どもや高齢者のケガの原因になることも

外壁用の材料は荒々しい風合いや、耐久性の高さが魅力だが使う場所に注意を。

外壁用の材料は荒々しい風合いや、耐久性の高さが魅力だが使う場所に注意を。

内装リフォームで、外壁に使用する砂や骨材をミックスした吹き付け材や、大谷石などの石材、レンガ調タイルなどを壁面に使うことがあります。

これらの材料は、荒々しい風合いや、耐久性の高さが魅力なのですが、表面が硬いので使う場所に注意が必要です。

例えば狭い廊下の壁を、硬くざらざらした材料で仕上げてしまうと、大きな荷物を持っている時に肘を擦ったり、よろけて腕を壁にぶつけてケガをしてしまうことがあります。特に小さなお子さんや、高齢者がいる家で内装リフォームをする際は、壁の硬さや手触りの安全性をよく確認しましょう。

注意したいのは、階段、廊下、子ども部屋です。壁のでっぱった角の部分は、柔らかい木でコーナーを押さえておくことで安全性が高まります。

 

次のページは、 見た目でも手触りでも解らない!耳を澄ませてチェックしておきたい、内装リフォームの床壁選びで気付きにくいポイントをご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます