「カーペットの歴史」というとなんだか難しい話に聞こえるかもしれませんので、本題の前にちょっと興味深いお話からはじめたいと思います。
東京ドーム3180個分のカーペット
現在カーペットの生産量、輸入量を合わせるとなんと1億4871万2千平方メートル(カーペット年鑑2013年のデータに基づく)あります。ちょっと途方もない数字ですよね。よく言われる東京ドームになおすとなんと3180個分にもなります。以前にカーペットの「需要はどんどん減っている」と以前の記事で書いたにもかかわらず不思議ですよね。
実は、一言でカーペットといってもけっこう色々なところに使われていて、例えばカーマット、サッカー場や野球場で使われる人工芝も「カーペット」になります。いわゆる建築物以外でもカーペットは使われています。
僕が「需要がどんどん減ってる」と書いたのは、新築住宅における床面積で、カーペットそのものはいろいろな用途で様々な場所で使われています。(住宅での需要減はカーペット業界に大きなダメージを与えているのは事実ですが……。)
さて、本題に戻りまして、そもそもカーペットの日本での生産量は年間5995万2千平方メートル(総数の40%程度)あります。
そのうちの95%以上は大阪で生産されています。大阪はカーペットの一大生産地です。大阪はカーペット以外にも、タオルや毛布といった繊維関係の生産量は日本トップクラスを誇ります。
ではなぜ大阪がカーペットの生産日本一なのか、について歴史を振り返ってみたいと思います。