手織り/裂き織りの織り方と作品

裂き織りベスト 3つのポイント

裂き織りで織り地を作るときの3つのポイントをご紹介します。3つのポイントを抑えて作ってみてください。

執筆者:箕輪 直子

裂き織りのベスト 3つのポイント

藍染め風の裂き布を織り込んで仕立てたベスト。

3つのポイントが含まれています。


■ポイント1 織り地
織り地の違いをチェック!

織り地の違いをチェック!

前回紹介した「裂き織りのベスト1」の織り地と並べてみました。

同じ平織りなのですが、ちょっと違った織り地に見えませんか?






裂き布と糸の構成は?

裂き布と糸の構成は?

今回のベストの織り地のアップです









裂き布と糸を交互に

裂き布と糸を交互に

前回の裂き織りベストはよこ糸として裂き布だけを織り込んでいます。
それに対して今回のベストは、布と糸をそれぞれのシャトルに巻き、一段ずつ交互に織っています。





よこ糸の違いをチェック!

よこ糸の違いをチェック!

よこ糸に布だけを織りこんだ場合(左半分)と、糸と布を交互に織った場合(右半分)の織り地のアップです。






糸と裂き布を交互に織るということはいつも同じ開口の時に布が来るということ。
なので裂き布が縦に並んで見えます。

布だけを織り続けるのに比べて、布と糸を交互に織ると繊細で薄い織り地に仕上がります。


■ポイント2 裂く前の布
布の違い

布の違い

右側が今回のベストに使用した布で左側は無地の青い布
紺一色ではなく、ムラ染めの布を選びました。







仕上がりの違いをチェック

仕上がりの違いをチェック

その2種類の布を裂いて織り比べてみました。
無地の布に比べてムラ染めの布を裂いて織るとそれだけで全体に雰囲気が出ます。







■ポイント3 糸や小物選び
アクセントには可愛いらしさを

アクセントには可愛いらしさを

紺一色のたて糸に藍染め風の裂き布を組み合わせるとかなり落ち着いた感じになります。少し可愛らしい雰囲気を出すために 段染めのレース糸も加えました。
ボタンもペイントした木製です。
ちょっとした小物選びが裂き織り地を引き立てます。




たて糸は紺と段染めの2本ずつの縞裂き布と交互に織りこむ糸は紺ですが、ところどころ段染め糸だけを織り込んでアクセントとしてベストに仕上げてみました。


落ち着いた配色に明るいワンポイントがアクセントに

落ち着いた配色に明るいワンポイントがアクセントに




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