ドラマ『ラストシンデレラ』にはイマドキの愛と性の形が満載!?
パートナーがEDだったら、あなたはどうします?
39歳の独身女性が14歳年下のイケメンくんと数々の苦難を乗り越えて結ばれる「白馬の王子様、最後に出現?」系のドラマ『ラスト・シンデレラ』が、最終回で番組平均視聴率17.8%を達成しました。
ドラマ不況と言われる中で、結婚がむずかしそうな女性が最後に逆転挽回するという映画『プリティウーマン』を彷彿させる恋愛ストーリー。
ハラハラしながら見ていた女性が既婚未婚問わず多かったことと思います。
年の差結婚、偽装恋愛、高齢妊娠、セックス依存症など様々な要素を含んだドラマですが、私が一番注目したのは、ココリコ遠藤章造さん演じる武内公平が、『ED』(勃起不全)の夫という設定であったことです。長年、セックスレス問題・ED問題を研究し、ED診療ガイドライン作成委員の末席に身を置く私としましては「ついに、時代がついてきた!」と感動しきりでした。
飯島直子さん演じる長谷川志麻とベッドに入っても事をなし得ない公平。マンネリ化した妻とはできない「妻だけED」ではなく、セクシーできれいな長谷川志麻とですら反応しない下半身。
EDと無縁の男性にはピンとこない場面だったでしょうが、我が国のED人口は推定1800万人と言われている時代です。私の著書『ニッポン男子の下半身が危機的な事に気づいたワタシ』(扶桑社)で推定した結果は成人男性の3.6人にひとりがEDなのです。武内公平の悲壮な気持ちに「同感」した男性は少数ではないと思います。
EDの基準とは?
EDについては著書だけでなくAll aboutでも何度も記事にしてきました。EDとは「勃起不全」「勃起障害」などと呼ばれます。女性に対して性的なシチュエーションで陰茎が硬くならない、勃起しない、勃起状態を維持できずに射精にいたらないという状態です。マスターベーションで射精ができても、女性に対して完結できない場合はEDということになります。
自分で判断できる指標として、日本語版自己診断型の「勃起の硬さスケール(EHS: Erection Hardness Score)が、2009年に開発されました。
以下の5段階に分かれています。
- グレード0:陰茎は大きくならない
- グレード1:陰茎は大きくなるが、硬くはない
- グレード2:陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない
- グレード3:陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない
- グレード4:陰茎は完全に硬く、硬直している
とはいえ、抽象的なので、イメージとして4はりんご、3はグレープフルーツ、2はみかん、1はこんにゃくと例えればよいと東邦大学の石井延久名誉教授はおっしゃっております。