株主優待は株式投資の楽しみの一つ
まいど、相場の福の神こと藤本です。株式投資には、二つの楽しみがあります。安く買って高く売り、その差額を儲ける売買益(キャピタルゲイン)と、株式を保有しているだけでもらえる配当と株主優待(インカムゲイン)です。この配当や株主優待は、ある特定の日(権利確定日と言います)に株式を保有していればもらえます。ほとんどの企業の場合、決算に合わせて配当や株主優待の権利確定日を設定しています。
7月の株主優待権利確定銘柄
7月に株主優待の権利確定日のある銘柄は非常に少なく、随時確定の銘柄を除くと18銘柄しかありません。下記がその一覧表です。その中で、藤本が気になる銘柄を順番にご紹介しようと思います。今回は、駐車場大手の日本駐車場開発(2353・東証1部)です。
【2353】 日本駐車場開発 (東証1部)
大阪市北区梅田に本社がある日本駐車場開発。社名からもわかるとおり、駐車場に関わる様々な事業をメインビジネスとしていますが、平成17年2月からは子会社を通じてスキー場の再生事業なども行っています。■株式データ
株価:7220円(6月25日終値)
単元株数:1株
予想PER(連):17.6
PBR(連):11.00倍
予想配当利回り:3.47%
時価総額:約249億円
■株主優待
権利確定日:7月末日
優待がもらえる株数:10株以上
優待内容:
時間貸し駐車場の1日駐車料金30%割引券5枚
日本スキー場開発が運営するスキー場リフト1日券50%割引券(1枚で4名利用可)2枚
■株価の推移
昨年12月27日安値4445円から何回か押し目をつけながら上昇しており、5月8日に9820円の高値をつけました。しかしその後は反落。5月31日に業績の下方修正をしており、6月17日には安値6760円まで急落しました。現在は安値圏でもみ合い相場となっています。
■注目ポイント
国税庁が分譲マンションの空き駐車場に関する外部使用の課税関係を明示したことが、同社にとって追い風になっています。今後は、分譲マンションの空き駐車場需要が収益化に大きく貢献すると期待されています。さらに新たな市場として、既存駐車場を活用したカーシェアリング事業も手がけており、急拡大しています。グローバル展開としては、タイと上海でそれぞれ駐車場運営を開始しています。
スキー場も名門に絞って新たな買収を計画するなど、今後の成長が楽しみな銘柄です。配当利回りが3%強と高いので、配当と株主優待をもらいながらじっくり中・長期投資をするのがよさそうです。
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