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推薦入試突破のカギは「評定平均値」、面接、小論文(2ページ目)

学科試験を課さず、主に書類審査と面接で合格者を決定する「推薦入試」。高校での成績や学業以外の活動を含め、志願者の総合的な能力が評価の対象となります。今回は推薦入試の3つのタイプと受験対策のポイントを紹介します。

執筆者:大坪 讓


評定平均値をクリアした学生が推薦の対象。選考は書類審査・面接・小論文が代表的

推薦入試は受験資格や出願の方法により、「指定校制」、「公募制」、「自己推薦制」という3つに大別できます。

指定校制では、大学側があらかじめ高校と人数を指定して募集を実施し、高校内での選考を経て、学校から出願します。公募制は、学校長の推薦を受けて志願者自らが出願する制度です。指定校制とは異なり、指定の条件を満たしていれば高校を問わず出願できます。また自己推薦制は、学校長からの推薦は必須ではなく、志願者が自由に出願できるので、出願資格としてはAO入試に似ています。

いずれの方式でも評定平均値が設けられており、大学ごとに一定のレベル(3.0など)を上回ることが条件となります。推薦入試の選考方法としては、書類審査に加えて面接を課す大学が大半で、小論文が課されることもあります。近年は、基礎学力を重視する傾向が強くなっており、評定平均値の条件を厳しくする大学が増えています。

また、面接試験では、志望理由や大学でやりたいこと、将来の目標のほか、高校での活動実績について詳しく聞かれます。部活動などの成績、資格や検定試験の合格については書類への記述だけでなく、それを客観的に証明する資料の提出を求められることもあります。
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