評定平均値をクリアした学生が推薦の対象。選考は書類審査・面接・小論文が代表的
推薦入試は受験資格や出願の方法により、「指定校制」、「公募制」、「自己推薦制」という3つに大別できます。指定校制では、大学側があらかじめ高校と人数を指定して募集を実施し、高校内での選考を経て、学校から出願します。公募制は、学校長の推薦を受けて志願者自らが出願する制度です。指定校制とは異なり、指定の条件を満たしていれば高校を問わず出願できます。また自己推薦制は、学校長からの推薦は必須ではなく、志願者が自由に出願できるので、出願資格としてはAO入試に似ています。
いずれの方式でも評定平均値が設けられており、大学ごとに一定のレベル(3.0など)を上回ることが条件となります。推薦入試の選考方法としては、書類審査に加えて面接を課す大学が大半で、小論文が課されることもあります。近年は、基礎学力を重視する傾向が強くなっており、評定平均値の条件を厳しくする大学が増えています。
また、面接試験では、志望理由や大学でやりたいこと、将来の目標のほか、高校での活動実績について詳しく聞かれます。部活動などの成績、資格や検定試験の合格については書類への記述だけでなく、それを客観的に証明する資料の提出を求められることもあります。