所有するのと借りて利用するのはどちらがいい?
「持ち家vs賃貸」というように、所有するのと借りて利用するのはどちらがいいのか、といった議論をよく見聞きします。本来、これらの損得は目先の金額だけでは判断できず、人生が終わるときにしかわからないものです。しかし、自分たちのライフプランをある程度確定させた上で考えてみると、どちらがいいのかおのずとわかってきます。
マイホーム、車の生涯コストを検証
マイホーム、車、保険。いずれも人生において大きな出費ですが、これらにお金をかけている人は、お金が貯まりにくい傾向があります。マイホーム
マイホーム代を住宅ローンを組んで支払う場合、仮に3000万円を金利2%の固定金利で、35年返済をした場合の総返済額は4173万8968円(元利均等返済、毎月返済、ボーナス払いなしで試算)。生涯にかかる家の修繕費や固定資産税、火災保険料などを含めると、6000万円以上は必要になってきます。車
車はとても便利な道具です。しかし、生涯で車にかかる保有コストは1台につき3000万円を超えるという試算もあります。2台所有していれば6000万円かかることになります。このように、毎月の支払額ではなく、生涯にかかる総額を計算してみると、非常に大きい金額だと気づくでしょう。
家も車も生きていくうえでは必要なものですが、欲しいという感情のままに所有すれば、家計への負担は大きくなります。それぞれを自分たちのライフプランに当てはめ、家計とバランスをとりながら、所有すべきか借りて利用すべきか考えることが大切なのです。
レンタルでも十分なものは意外と多い?
私も海外旅行に行くときは、スーツケースや海外用プラグをレンタル会社で借りるようにしています。スーツケースに関しては渡航先や日数によって大きさが変わります。ちょうど良い大きさのスーツケースを借りることができるので便利です。出張や国内旅行用のスーツケースは保有していますが、これに加えて海外旅行用の大きいサイズのものも保有するとなると置き場所に悩まされることになります。金額は1週間で5000円程度です。1年に1度ぐらいしか使わないのであればレンタルのほうが便利です。また、海外では国によってコンセントの種類が違うので、6種類の海外用プラグをセットでレンタルします。金額は1週間で600円程度、格安で便利ですね。
赤ちゃん用品にも、ベビーベッドやベビーバスなど、場合によっては数カ月しか使わないものが数多くあります。レンタル会社を利用したり、友人と貸し合ったりすれば、家計への負担が軽くなって家の中もシンプルに片付きます。
パーティーや卒業・入学式、冠婚葬祭などのフォーマルな装いも、買えば高額になりますが、レンタル専門のネットショップが増えて利用しやすくなりました。
他にも、テントやバーベキューセットなどのアウトドア用品は保管場所も必要ですが、土や炭などの汚れを落とす手間もかかりますので、我が家の場合、レンタルするようにしています。これらのように、使用頻度の低いものや、短い期間しか利用しないものは、上手にレンタルを利用するといいですね。
ものは使ってこそ価値がある
車やブランド物のバッグなど高額なものでも、普段の日用品でも、考え方は同じです。使うからこそ価値があり、使わなければ価値はありません。所有することで自己満足したいなら余裕資金で買うべきで、生活費を削ったり借金をしたりしてまで所有すべきではありません。金額や感情に振り回されず、ライフプランや自分の価値観と照らし合わせて、あえてお金を出して所有するかレンタルで十分なのかを考えていきましょう。
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