うなぎ/東京近郊のおすすめうなぎ店

川千家創業は安永年間、散策途中にいただく下町うな重

柴又帝釈天門前 川千家。創業は安永年間、帝釈天門前の茶店として登場。帝釈天参道には老舗が並ぶ、寅さんのとらや、天ぷらを揚げる店、せんべいやなど、なんだかテーマパークのようだ。観光スポットは多数、京成柴又駅で下車して参道をのんびり散策しながら、うなぎで一杯なんていかがでしょう?

山室 賢司

執筆者:山室 賢司

うなぎガイド

老舗が並ぶ帝釈天参道

柴又帝釈天門前 川千家。創業は1772-1780年(安永年間)帝釈天門前の茶店として登場。田沼意次が老中の時代の規制緩和で、江戸の世は景気がよく、食いだおれ、飲みだおれがよしとされた時代だ。帝釈天参道には老舗が並ぶ、寅さんのとらや、天ぷらを揚げる見せ、せんべいやなど、なんだかテーマパークのようだ。参道を奥へ進むと、古い木造の建物に蒲焼川千家と書かれた大きな看板。存在感のある店である。店内はテーブル席と上がり座敷席があり広々としている。二階には大小さまざまな広間もあるようだ。シニア世代が、お刺身、揚げ物、半鰻丼などが入る平日昼間限定の季節のランチを頼んで夫婦で一杯やっている。
川千家店舗

川千家店舗

散策途中にいただく下町うな重

急須が目の前に置かれ、お茶はセルフ。気取らない下町スタイルだ。店内には昔使っていたと思われる、古い木製看板があったり、うなぎについてのうんちく短冊がある。うな重は2500円、竹3000円、松3500円。グレードでうなぎの大きさが違うとのこと。梅2500円を注文する。待つこと25分、うな重登場。皮はやや厚め、脂のとろみがあり、身はややもっさり感があるがホクっと柔らかだ。表面はややさくっと仕上げてある。タレは醤油系辛目だが濃すぎず、全体的にあっさり素朴なうな重。肝吸いの肝は小ぶり、濃いめのだし汁。歴史的テーマパークでいただく下町うな重でございます。
川千家うな重

川千家うな重梅2500円


散策には最適な観光スポット

観光スポットは多数、京成柴又駅で下車して参道をのんびり歩いて帝釈天。そして江戸川河川敷に向かいながら書院庭園のある山本亭や寅さん記念館、山本洋次ミュージアムなどを見学できる。さらに江戸川河川敷まで歩くと矢切の渡しの渡船場があり、昔ながらの渡し船にゆられ風情を楽しむ、対岸には野菊の墓文学碑などもあり、なかなか楽しめる古町なのだ。
川千家うな重

川千家うな重梅



■川千家
住所:東京都葛飾区柴又7-6-16
電話番号:03-3657-4151
営業時間:11:00~19:00
地図:Yahoo!地図情報
URL:http://www.kawachiya.biz/
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