1192試合での通算1500安打到達は、史上2番目のスピード記録
安打製造機は、イチローだけではない。日本人メジャーの意地を青木が見せる
「早めに達成できて、よかった。できれば、もっと打ちたい。まだまだ、これから。3000とか、4000とか打てればもっとうれしい」
青木は、1500安打はあくまでも”通過点”であることを強調した。
昨年、ブルワーズに移籍する前に、まるで値踏みされるように、首脳陣に練習を見せることを求められた。日本で3度の首位打者に輝き、2度の年間200安打を記録した男にとって、屈辱的ともいえる扱いを受けた。だが、このことが逆に「這い上がってやる」という強い思いに火を点ける結果となった。
そしてメジャー1年目の昨季、控えからレギュラーの座を勝ち取って、「1番打者」に定着した。2年目の今季は、年間200安打を目標を掲げるまでになった。
今年はクラブハウスでも若手選手からいろいろなアドバイスを求められる立場となった青木は、「プロに入って、こういうこと(1500安打)をイメージしたことはなかったけど、今となっては、もっと上を目指さないといけないと思う」と言い切る。
このぺースでいけば、2015年シーズン中に日米通算2000安打達成も可能。安打製造機は、イチローだけではない。日本人メジャーの意地を青木が見せる。