國府 理さんのアトリエ
住居の一角にある小さなスペースで、いま、國府さんは個展やアートイベントに出品する作品を制作しています。
金属を切ったり溶接して、架空ののりものを制作したり、植物を組み合わせた造形物をつくったりしています。
アーティストになるきっかけは?
中学生のころチラシ広告の裏に描いた自転車
「小学生のころ流行していたカウンタックのような自動車を、広告の裏にスラスラと描いていました」という通り、当時のラクガキも上手すぎる!
「ごく自然な流れとして、美術大学へ進学しました。僕の行った彫刻学科は、木を彫ったり、粘土をこねたりというより、何をつくってもいいという雰囲気がありました。金属を溶接することが好きだったので、そのころから自動車や自転車を改造して、立体的な作品をつくっていたんです」
見る人が想像できるものが美術作品
國府さんの作品は、ただののりものではなく、何かしらの想像力をかき立てられます。例えばこの《Natural Powered Vehicle》。ヨットの帆を載せた自動車は、陸上も水上も隔たりなく、風の吹くままに走っていきそうですよね。
「排気ガスなど環境汚染をしている自動車が、風という無害の動力をつかって走ったらいいな、という思いで僕はつくりました」
この作品を見て、皆さんは何を想像するでしょうか?