クローズアップ
一方、賃料相場の推移はどうなっているのでしょうか。例えば築年数が長期化していても売買価格が上昇傾向にある新川崎の様子はどうなっているか見てみましょう。新川崎駅の1日の乗降者数は、48,752人。駅ビルがあって、にぎやかな…という駅ではありませんが、JR南武線「鹿島田」駅にもアクセスが可能ですので、2駅を利用することができます。また、慶応大学日吉キャンパスも近隣にありますので、大学生の賃貸需要も考えられます。
(参考:アットホーム)
現在の賃料相場は、HOMES調べによると、ワンルーム、1K(徒歩10分圏内)で7万円前後となっており、この1年間の家賃相場は、比較的6.5万円~7.5万円の間で推移しているようです。ここ1か月で相場がやや上昇したのは、「アパート」・「マンション」・「一戸建て」の種別の中で「マンション」の相場が上昇したためと考えられます。
武蔵小杉駅前再開発がひと段落した、新川崎駅前再開発が本格的にスタートし、大規模な新築分譲マンションの建設も増えており、1970年代の鶴見操作場や工場の駅というイメージから大きく変わりつつあります。新しいコミュニティ形成の中で、今後、生活利便施設も益々増えていく可能性があるといえるでしょう。
一方、新川崎駅におけるファミリータイプの賃料相場はやや下がり気味です。現在は、2K~3DK(徒歩11分以上)で9万円から10万円となっているようです。新築分譲マンションの建設ラッシュということもあり、まだまだ開発途上の駅とはいえ、将来的な価値の向上を見込んで、新築マンションを購入したほうが賃貸マンションを借りるよりも割安であると考えているファミリー層が多いのかもしれませんね。ファミリータイプの投資用物件を保有することを検討されている方、また、すでに保有されている方は、物件差別化のひと工夫が必要といえるでしょう。
今回、取り上げた路線の中には、検討エリアは含まれていましたでしょうか?不動産投資を始める際に、その所在エリアの状況を調べておくことは大切なことです。エリア調査をされる際に、一つの参考になさってみてください。今後も様々な路線、駅をクローズアップしてみたいと思いますので、お楽しみに!