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新型車『デイズ』と『eKワゴン』の魅力を徹底分析!

日産と三菱自動車で立ち上げた『NMKV』の新型車、『デイズ』と『eKワゴン』の情報が早出しされたため、6月6日の正式発売前に価格や燃費まで含めたすべてのスペックを入手できるようになった。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

車両開発は三菱自動車、企画やデザインは日産自動車が
担当の新型車、ついに登場!

普通、フルモデルチェンジの時は旧型の売れ行きに悪影響を与えるため新型の情報を流さない。けれど日産と三菱自動車で立ち上げた『NMKV』の場合、すべて新型車。したがって情報を早出しし、受注を集めた方が得策だと判断したのだろう。6月6日の正式発売前に価格や燃費まで含めたすべてのスペックを入手できるようになった。

まず車名。三菱自動車バージョンは実質的な『eKワゴン』の後継モデルになるため、そのままの車名を残している。一方、日産バージョンを見ると、今まで販売していた『オッティ』じゃなく、『デイズ』という新しい車名を付けている。ちなみに車両そのものの開発は三菱自動車。企画やデザインなど日産自動車で担当しているそうな。

日産の『デイズ』(写真左)と三菱自動車の『eKワゴン』(写真右)

日産の『デイズ』(写真左)と三菱自動車の『eKワゴン』(写真右)


搭載されているエンジンは三菱自動車製の3気筒『3B20型』を使う。徹底的な改良を行った結果、JC08でワゴンRやムーヴといったライバルに負けない29.2km/Lという数字を実現した。アイドリングストップ付きグレードに搭載される『フューエルエコノミー』仕様のスペックを見たら、燃費改善のため圧縮比を12まで高めている。

また、アイドリングストップはスズキやダイハツのように停止前に稼働させる(ホンダは停止後に稼働)。ミッションは当然のごとくCVT。パワフルなターボ仕様もラインナップするが、アイドリングストップ無しで23.4km/Lと燃費は諦めなくちゃならない。ターボチャージャーの耐久性など考えると、アイドリングストップは難しい?

装備や質感で頑張った軽自動車『デイズ』と『eKワゴン』

eKワゴン&デイズの特徴を挙げるなら、質感で頑張ったことだと思う。軽自動車だから多少装備や質感が悪くてもいいでしょ、とは考えなかったらしい。

例えばフロントガラスの紫外線カット率はほぼ100%。しかしフロントドアガラスの紫外線カット率は、一般的に90%程度。eKワゴン&デイズのカット率を見たら99%だ。

女性ユーザーを意識した装備ながら、大いに歓迎されると思う。その他、上級グレード高額車と同じくタッチパネル式フルオートエアコンを採用するなど凝っている。eKワゴンとデイズで採用グレードと価格は微妙に違うが、最上級グレード(eKワゴン=124万円。デイズ=122万円)を選べば必要な装備がすべて標準で付いていると思っていい。

おすすめグレードは、紫外線カット率99%のガラス付きで安価なeKワゴンの『M』(112万5000円)。デイズだと122万円の最上級グレードを選ばないと99%ガラスが付かない。オートエアコンやバックビューモニター(このクラスでは珍しく標準装備)も欲しいというなら、両モデルとも最上級グレードを。

eKワゴンにもデイズにも若いユーザー層を意識した『eKカスタム』と『デイズ・ハイウェイスター』という少し賑やかなデザイン&雰囲気を持つ別バージョンが用意されている。装備をそろえれば10万円高程度。地味な軽自動車に乗りたくない、というなら面白いチョイスだと思う。

※この記事は2013年5月に公開されたものです。記載されている情報は公開当時のものとなります。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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