「グリーフ」の意味

遺族になったときの心構え

遺族が体験する悲しみのプロセスを「グリーフワーク(悲しみの作業)」といいます。

愛する人、大切な人を失うと、誰もが心に大きなストレスを抱えます。死によって生じる悲しみのプロセスを「グリーフワーク(悲しみの作業)」といい、「グリーフ(悲しみ)」の状態にある人を支えて見守ることを「グリーフケア」といいます。「グリーサポート」といわれる場合もあります。グリーフは亡くなった直後だけではなく、1年、2年、ときにはそれ以上と長く続くものです。

現代人は「グリーフ」との付き合い方が下手だといわれています。医師による臨終の判断があった後、葬儀・告別式があっという間に終わり、翌日には仕事に復帰、という例も少なくありません。最近では故人は自宅に戻らず、火葬だけ済ませてしまうことも多く、死を受け止めるチャンスさえない状況も多くなっています。

喪失感が大きすぎたり、悲しみを抑制してしまったがために、心の病に発展してしまうことも。自己破壊に進んでしまうケースもあります。

悲しみの心構え

死に対して心構えができている人などいません。対処法というマニュアルはなく、悲しみのあらわれ方は人によって違います。パニックに陥ってしまったり、他人に対して怒りをぶつけたり、自責の念にかられてしまったりするのは、大なり小なり誰もが経験する心の反応だそう。

ただ、グリーフとの付き合い方を知っておくだけで、心の持ち方はずいぶんと違ってくるはず。次ようなポイントを理解しておくと気持ちが楽になるかもしれません。

  • 気を張って明るくふるまおうとしない
    「がんばらなくては」と気を張ってしまったり、「せめて外では笑顔でいよう」と明るくふるまってしまいがちですが、それが逆に疲れる原因になって心に大きな負担となってしまいます。
  • 悲しいときは素直に悲しむ
    「泣くことは弱い人間のすること」ではありません。「悲しいものは悲しい」と認めて、死の現実をあいまいにしないことが大切です。
  • 時には話を聞いてもらう
    話したくないときに無理に話す必要はありませんが、心を解放できる機会があったら、自分の悲しみを吐き出してみるのもよいでしょう。
  • 周囲の支えを受け入れる
    孤独感が強くなり、一人で過ごしたいと思う日が多くなりますが、周囲の支えを受け入れることで気分が楽になることもあります。
  • 体験の分かち合い
    家族の死を体験したことのある人と接することで楽になることもあります。
  • 事務的作業を休む
    死後の事務処理は慣れないうえに、数も多く煩雑で、誰もが負担に感じるものです。負担に感じたときは他人の力を借りることも考えましょう。
  • 笑いや休息も取り入れて
    笑いやユーモアは健康的な生活のあかしです。「笑えるときに笑う」を繰り返していくうちに、立ち上がることができる状態になっていくことでしょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。