ムスル・アパルトマン
オスマントルコ帝国時代に建てられた、アールヌーボー様式が美しいアルメニア人建築
イスティクラル通りの中腹にあるガラタサライ高校とトゥネル広場の間に位置するアールヌーボーの美しい建物がムスル・アパルトマン。きれいにリノベーションされているだけに、通りに並ぶ古い建物の中でも、そのシックで美しいな外装がひときわ目にとまります。現在ではカフェやクラブバーレストラン、そしてモダンアートギャラリーが入っており、この建物を一回りすると今どきのモダン・イスタンブールの様相が見えてくるかも。
Autobanという有名建築事務所が立ち上げたこのカフェ、瞬く間にイスタンブール中に展開するほどの大人気
地上階には、イスタンブールの「くつろぎカフェ」の先駆けとして、そのオシャレなインテリアで名を馳せたThe House Caféが入っています。イスティクラル通りを歩いていて「ちょっと疲れたかな」という辺りに位置するこのThe House Café、大胆なオープンカフェ構造になっているだけあって、思わず一休みしたくなってしまう雰囲気抜群。
途中階には現代アートのギャラリーが多く入っています。ちなみにここ数年、イスタンブールの現代アートは世界的にバブル状態。海外からも多くのバイヤーが集まるなど人気が急上昇する中、この建物に入っているギャラリーはイスタンブールのモダンアートをけん引するトルコ人アーティストたちの作品が並んでいるので、どれも貴重なスポット。その多くは入場無料なので、ぜひお試しあれ。
最上階は360Istanbulというスノッブなレストランバーとなっています。この360Istanbulは360度イスタンブール絶景を見渡せる、という由来があるだけに景色は抜群。レストラン部門もグルメな品ぞろえでワインやカクテルの種類も豊富、週末の夜には海外の有名ミュージシャンやDJの音楽でクラブと化すセレブ系のモダンエンターテインメントスポットとなっています。
コーヒー占い
イスティクラル通りからのびる小路がよくあり、Fal Evi(占い館)と書かれている
トルコといえばトルココーヒーが有名ですが、トルココーヒーはろ過せずに細かいの粉末のコーヒーを煮出し、その上澄みを飲むもの。そして飲み終わった後にカップに沈殿したコーヒー粉の残り具合で占いをするのがトルココーヒー占いです。トルコ女子はたいていトルココーヒーが大好きで、自動的にコーヒー占いも大好き。
というわけで、イスタンブールでトルココーヒー占いをやってもらいたければ、タキシムは占いカフェが一番多いエリアなのでうってつけ。Ayhan Isik 通りのシンボルカフェや、Sadri Alisik通りのミュプテラカフェなど、有名無名を含め無数に占いカフェがありますが、共通点はどこもなんだか怪しい雰囲気なこと。それでも興味のある人はぜひやってみて。
チュクルジュマ地区で骨董品探し
高級なアンティークから、ガラクタ古道具屋まで、見ているだけでも楽しい店がてんこ盛り
イスティクラル通り左手からのびるSadri Alisik通り、Turnacibasi通り、Yeni Carsi通りなどを降りて行くとぶつかるのがチュクルジュマ地区。このエリア、いわゆるアンティーク街として有名で、所狭しと骨董品を並べたショップが軒を連ねています。骨董品は、このエリアにかつて住んでいた外国人たちの雑貨がメインで、本気の高級骨董品もあれば、どうみてもガラクタにしかみえない古道具まで、見ているだけで面白いグッズのオンパレード。最近ではかわいいカフェやレストランもポツポツ出てきており、ノーベル賞作家、オルハン・パムクも無垢の博物館をオープンするなど、注目度が高まっています。ブラブラ散歩するだけでも楽しい時間が過ごせること間違いなし!