成長再加速の「南米の楽天」
南米の楽天!メルカド・リブレ(MELI)に大注目!などで何度も紹介してきましたが、米国eBay社が出資し、南米でオンラインマーケットプレイスを運営するメルカドリブレ(MELI)が5月6日(月)に2013年1- 3月期の決算を発表しました。
今回の決算発表直前に、高い期待が集まってメルカドリブレの株価は上場来最高値を更新して大引を迎えていました。そして引け後に発表された上述の決算内容を見て、直ちに夜間取引で株価はさらに10%上昇していました。そして翌5月7日(火)はロケットスタートとなり、2013年最大の出来高にて前日比+18%で引けたのです。
今回はこの決算を含め、同社の魅力を再検証してみたいと思います。
2013年1- 3月期は予想を上回る業績
2013年1-3月期における主な経営指標は上記の通りです。売上高は前年同期比+22.7 %増で、市場予想平均を5%上回って着地しました。一方、為替の特殊要因を除いた1株利益のほうは前年同期比+17.8 %増で、こちらは市場予想を2%下回りました。売上高の成長推移を見ると、2四半期続けてその成長に加速が見られます。売上高の伸びが加速しているだけでなく、どの経営指標を見ても成長加速している模様です。同社の主な収益はオンラインマーケットプレイス取引に係る手数料ですが、「メルカドパーゴ 」というオンライン決済の運営収入もあります。 eBay社における「PayPal」部門にあたります。そしてPCだけでなくプラットフォームを多様化し、現在モバイル化を進めています。このあたりも、同社に出資するeBayが良いお手本となるでしょう。研究開発費は売上高の9.1%にあたる940万ドル(前年同期比+24 %増)を投入し、システムのアップグレードを図っています。
登録ユーザー数は、前年より16.6%増えて8570万人となりました。あらゆる数値が増えていますが、これはかつて見てきた現象です。つまりAmazonや楽天の初期の成長時期と同じことが、いま南米で起こっているに過ぎません。
南米でネットショッピングをする人は、まだ人口の2~3%程度とごく一部の人に限られ、普及するのはこれからです。ただし普及するのは確実であり、スピードも速いと思います。これからネットショッピングの成長期を迎える南米地域において、eBay型の最先端かつ成功モデルを備えていることが同社の強みです。
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