チャートを使ってドル円相場をチェックしよう
ドル円相場は2012年末に1ドル70円台で底を打ち、その後は一気に円安ドル高が進行。2013年5月には1ドル100円超の水準まで円安ドル高が進行しました。最近の円安ドル高進行で、為替への投資に興味を持った人も多いかもしれません。しかし、1ドル70円台から100円台まで円安ドル高が進んでしまった状況を見ると、「円安ドル高はまだ進むのかな」「円高ドル安になったりしないのかな」等と不安に思う人もいるかもしれません。
そこで、チャートを使って、ドル円相場が今後どう動く可能性があるのかを予測してみます。
現在の状況をまずは確認しよう
早速ドル円相場のチャートを見てみましょう。向かって左側が2012年5月、そして右側が現在です。真ん中あたりにある囲みが2012年最後の円高ドル安局面で、以降は一貫して円安ドル高トレンドが続いていることがわかりますね。
今後はさらに円高ドル安が進行するのでしょうか?それとも、円高ドル安が進行するのでしょうか?
ボリンジャーバンドを使ってみよう
次に、ボリンジャーバンドという先程とは異なるチャートでドル円相場を見てみましょう。ボリンジャーバンドでは、株価が高値圏にあるのか、それとも安値圏にあるのかを分析することができるチャートです。ボリンジャーバンドは、ミッドバンドと呼ばれる移動平均線を中心に、上下にプラス、マイナス1σ(シグマ)、プラス、マイナス2σの合計5本の線(バンドとも言います)で表示されます。ドル円のローソク足の外側(上下)の赤い線=プラス、マイナス2σと、真ん中にあるピンク色の線=ミッドバンドが表示されています。
ローソク足は通常、このバンドの中に価格が表示されることが多く、およそ95%の確率で価格(ローソク足)が表示されると言われています。一般的に、ミッドバンドよりも上に位置している場合には買われすぎ、下にある場合には売られすぎと判断できます。そして、バンドの方向によって、トレンドを判断することができます。
今後ドル円はどう動く?
早速、ドル円相場の分析をしてみましょう。一番右にある囲みが現在です。ドル円相場はミッドバンドの下に位置しているため、売られすぎの状態だと判断できます。しかし、バンドの形を見てみると、現在バンドは下向きの状態にあると言えます。つまり、売られ過ぎの状態ではあるけれども、バンドが下向きに推移していることを考慮すると、まだ底を打ったとは判断することが難しいと言えます。
現状の左側にある囲みがあります。参考までに見てみると、バンドにそって円高ドル安が進行していることがわかりますね。つまり、売られすぎだから、即買いという風にはならないことがわかります。
ドル円相場の現状については、数日前に比べると、現在のドル円相場の水準は円高ドル安だと言えます。しかし、バンドの方向を見ると、底打ちしたとは言い難い状況でもあります。
例えば、精神的な節目である1ドル100円を割り込んでしまうと、我先にとロスカットが出て、円高ドル安がいっそう進行してしまう恐れもあります。ですから、ドル円の取引を検討している場合には、まずは底打ちを確認してから取引を考えても遅くはないのではないでしょうか?
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