航空業界のミシュランのランキング
アジアを代表するハブ空港、香港国際空港
このアワード、どちらも航空業界では大変な影響力を持っているんですね。受賞すると、航空会社のホームページに「スカイトラックスで5つ星 受賞」という文字が踊るほど! 航空業界のミシュラン的お目付け役といえるかもしれません。
そのスカイトラックスの「ワールド・エアポート・アワード2013」の顔ぶれを見てみましょう。
( )内は前年の順位です。
■エアポートオブザイヤー
- シンガポール チャンギ空港(2)
- 仁川国際空港(1)
- アムステルダム スキポール空港(4)
- 香港国際空港(3)
- 北京首都国際空港(5)
- ミュンヘン空港(6)
- チューリッヒ空港(7)
- バンクーバー国際空港(8)
- 東京国際空港(羽田)(14)
- ロンドン ヒースロー空港(11)
チャンギ、仁川、スキポール、香港。この4つの空港はどのランキングを見ても、上位にランクインしています。世界の空港界の「4強」といってもいいでしょう。とりわけ、評価が高いのはチャンギ空港。旅行業界における優れたサービスや観光地に贈られ、航空業界のオスカー(?)とも呼ばれるワールドトラベルアワードでは3年連続ベストを受賞。過去10年間でも6回の受賞を果たしています。
さて、常連組が大半を占める中、エアポートオブザイヤーで前年14位から躍進したのが、東京国際空港、つまり羽田空港です。羽田がスカイトラックスのベストエアポートベスト10にランクインしたのは今回が初。国内線空港としての評価はかねてから高かったものの、国際空港としての存在感が薄かった羽田。便数も増え、経験も積み、食や娯楽の機能も徐々に充実した結果が今回のランキングに結びついたのでしょう。
関空の受賞は来年以降…!?
LCCが台頭するいま、ベストローコストエアポートという賞も気になります。この賞の受賞者は次のようなものでした。- ロンドン スタンステッド空港
- ベルリン シェーネフェルト空港
- ルトン空港(イギリス)
- ブラッセルサウスシャルルロワ空港
- クアラルンプールLCCT
- フランクフルト ハーン空港
- イースト・ミッドランズ空港(イギリス)
- ミラノ ベルガモ空港
- リューベック空港(ドイツ・ハンブルク)
- カターニアフォンタナロッサ空港(イタリア・シチリア島)
1位のスタンステッド空港は、LCCの大手ライアンエアーのハブ空港です。ちなみにライアンエアーは4位のブラッセルサウスシャルルロワ空港の拠点でもあります。このように、ベストテンに挙がった空港は、どこも特定のLCCの本拠地だったり、強いつながりを持つ空港揃い。2位のベルリンシェーネフェルト空港はエアベルリンの、3位のルトン空港はイージージェットの拠点。LCCとともに、こうしたローコスト空港は必要性を増し、実力を磨いてきたのです。
日本生まれのLCCであるピーチ・アビエーションの拠点であり、数々のLCCが就航している関西国際空港がランクインしていないのが残念ですが、ピーチの就航もLCC専用ターミナルが出来たのも2012年。来年のランキングが楽しみです。
>>食事、買い物、セキュリティ、部門別の受賞者は…!?