5月株式相場のアノマリー(経験則)とは?

鯉のぼり

鯉のぼり天井とはならないか?

株式市場において、株価は企業の業績や、国の経済・政治情勢、需給バランスなどにより決定されます。しかしながら、そうしたファンダメンタルズ(経済の基礎的な)要因だけで株価が動くわけではありません。経済合理性とはかけ離れた要因で株価が動く場合があります。

それがアノマリーというものです。アノマリーとは、はっきりとした理論的な根拠があるわけではないものの、時期や銘柄の属性などにより株価が動くことがあるとする経験則をさします。

これは有名な相場格言でも示されています。例えば、「節分天井彼岸底」という相場格言があります。これは、2月3日の節分の頃に株価が天井をつけやすく、お彼岸(3月20日)の頃には株価は底値をつけるというアノマリーを示したものです。

5月にもアノマリーは存在します。「4月高、鯉のぼり天井」という相場格言があります。これは、日本では4月が新年度ということもあり、5月の鯉のぼりの時期までは新しい資金が流入しやすいため、株価が上昇しやすいというアノマリーをさしています。

例年であれば、この2つのアノマリーは当てはまりやすいことが多く、例えば5月相場ではゴールデンウィーク以降、1ヵ月以上にわたって、日経平均株価をはじめ主要企業の株価は下がりやすい傾向にあります。これは、新規資金が一巡するほか、ヘッジファンドの中間決算による利益確定売りがでることも一因として考えられます。

それでは2013年はどうでしょうか。日本銀行の大胆な金融緩和といったアベノミクス効果が株価を押し上げていることもあり、節分天井彼岸底というアノマリーは今年は当てはまっていません。また、4月高鯉のぼり天井というアノマリーも、5月3日に発表された米国雇用統計の結果が良かったこともあり、今のところ当てはまっていません。

決算発表が一巡する5月中旬に一旦調整があるのか、それとも7月の参議院選挙までは大幅に上下することなく推移し、結果次第で株価は大きく動くのか。外国人投資家による資金流入続いていることもあり、今のところ大きく下げる要因はないといってよいでしょう。今年はアノマリーが当てはまらない年となるのかもしれません。

1年単位で見れば巳年は「天井」

それではもう少し長く見た場合のアノマリーにはどのようなものがあるか見て行きましょう。実は干支で見るアノマリーが存在します。

干支で見た場合、2013年は巳年。相場の格言に「辰巳は天井」というものがあります。昨年の辰年には年末に株価が大幅に上昇したことも記憶に新しいところです。昭和25年以降における日経平均株価の辰年の平均上昇率は28.0%。あくまで一つの目安として見ていただきたいですが、辰年は上がりやすいといえます。

それでは巳年はどうか。巳年の平均株価上昇率は4.8%。そこまで高いとはいえませんが、上昇する可能性が高いことを意味します。日経平均株価が史上最高値38915円をつけたのは巳年。もしこのアノマリーが当てはまるのであれば、今年も年末まで株価は上昇しやすいといってよいでしょう。

アベノミクスの効果が実体経済に波及し、企業業績の回復が雇用にも結び付き、壮大な社会実験が成功するのであれば、株価は更に弾みをつけてもおかしくはありません。果たして1年間通して株価は上昇していくのかどうか、是非期待して見てみてください。

ちなみに、2014年は午年。午年の過去60年の結果を調べてみると、2勝3敗で平均して-7.9%となっています。来年はあまり期待できないのかもしれません。

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