自分や家族、両親のデータもとりあえず入力してみよう
このサービス「ねんきんネット」という加入履歴等のチェックサービスの中にあるものです。「ねんきんネット」は簡単な登録で自分の年金データをいつでも確認できるようになるので、まずは登録をしておきましょう。ねんきん定期便が届いた直後であれば、即時IDとパスワード発行が可能です。このねんきんネットにログイン後、ページ下部にある「持ち主不明記録検索」というボタンをクリックすると、入力画面まで移動できます。入力項目は「氏名(漢字と読み仮名)・生年月日・性別」です。
まずは自分の「消えた年金」がないことを試してみたら、ぜひ「両親」「祖父母」のデータも入力してみましょう。このフォームの良いところは代理での検索も可能なことで、まずは「消えた年金」の有無をチェックするまでステップを進めることが可能です。
検索結果は部分一致もリスト化されるようで、ある程度曖昧な情報であっても発見するチャンスがあります。両親や祖父母が過去を正確に覚えていなかった場合でもチャレンジしてみるといいでしょう。
もし、それらしいデータが発見されたら、働いていた時期や勤務先情報などをチェックし、プリントアウトした情報をもとに年金事務所に相談に出かけてください。必要な書類などはホームページに書かれています。
「消えた年金」ではなく「そもそも消えていたことに気づいていない年金」が、子どもの機転により発見されれば、こんな親孝行もありませんね。ぜひ、ねんきんネットにアクセスしてみてください。
→日本年金機構「ねんきんネット」のページはこちら
厚生年金基金、企業年金については企業年金連合会で検索可能
ところで、「消えた年金」は国が預かっているものだけではありません。企業年金制度のひとつである厚生年金基金は国の厚生年金の一部を民間サイドで積立・管理しています。厚生年金基金の解散や、転退職によっては、その資産を企業年金連合会がお預かりしていることになります。こちらも不明データをネットで検索する仕組みがあります。
こちらは「基礎年金番号、カナ氏名、生年月日」の3項目について完全一致した場合に限られるものの、ネットでチェックすることが可能です。
国の厚生年金の一部についてはねんきん定期便などから発見のチャンスがあるのですが、企業年金部分について連合会が預かっていることを知らずに過ぎている可能性もあります。思わぬ年金受け取りが発見される可能性もありますので、こちらも両親や祖父母に代わって、試しに入力してみてはいかがでしょうか。
→企業年金連合会の検索ページはこちら
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