カーペット・絨毯・ラグ/カーペット・絨毯・ラグの選び方・お手入れ方法

カーペットで住まいも安心

小さな子どものいるご家庭、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にお住まいのご家庭、ちょっと目をはなすと「転ばないかなあ……」と心配なことはありませんか? カーペットを敷いて安全な家にしませんか?

堀田 将矢

執筆者:堀田 将矢

カーペット・絨毯ガイド

さて、今回は子育て中のご家庭、おじいちゃんやおばんちゃんと一緒にお住まいのご家庭の皆さんに、カーペットの安全のお話をしたいと思います。

安全なはずの自宅が……

僕の家では、ちょっと前までおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に暮らしていました。今は、上が3歳、下が4ヵ月の男の子がいます。

おじいちゃんも、おばあちゃんも一緒に暮らしているとき、足腰が弱っていることもあり、転んでしまうこともありましたが、大きな怪我もなく安心して暮らしていました。
ですが、さまざまな事情で、介護施設に移ったあと、2人とも大腿部骨折という大きな怪我をしてしまいました。

もちろん僕の家は、カーペット、介護施設は硬質系の床材(フローリングや塩ビシート)でした。

カーペットの安全のお話をする前に少しこちらのデータをご紹介いたします。
家庭内での不慮の事故死亡統計

家庭内での不慮の事故死亡統計

こちらのデータは厚生労働省が発行している資料をまとめたものです。

少し古いデータではありますが、ご覧のとおり、交通事故でお亡くなりになられている方の数は年々減少傾向にあります。2011年には5000人を下回るところまできています。

一方で、転倒転落が原因でお亡くなりになっている方は、増加傾向にあり、7000人を超えています。

またこの7000人のうち2500人は、なんと「家庭内」の転倒転落事故によりお亡くなりになっているというデータもあります。

ちなみに、このデータはあくまでも亡くなられた方だけの統計で、骨折や怪我などもいれると想像するだけでおそろしくなります。

皆さんは、ご自分のご家庭で安全について考えたことはありますでしょうか? そもそも家の中は、「安全なところ」と当たり前のように思ってしまって、あまり安全について深く考える機会というのはないのではないでしょうか?

でも、結構身近で危ない経験をされていることはあると思います。

例えば、スリッパを履いていてつまずいたり、子どもが遊んでいて転んで青あざをつくってしまったり、おじいちゃん、おばあちゃんがそろそろと慎重に歩いていたり、安全とは少し違うかもしれませんが、わんちゃんがつるつるとすべってヘルニアになったりしているご家庭もあるかもしれません。そのときは、実際に怪我をすることもなかったのかもしれませんが、意外と身近なところに危険は潜んでいるものです。

次のページでは住宅の安全対策についてのご紹介いたします。

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