スマートハウス・エコ住宅/エコ住宅のつくり方

光熱費の高騰を視野に入れた家づくりが重要です(2ページ目)

ドイツのエコ住宅視察を通じて「欧州と日本のエコに対する取り組みの違い」を実感。エコ先進国のドイツや欧州の状況からみえる「これからの日本でエコ住宅をつくる上で、絶対に知っておきたいこと」を5つの視点でお伝えします。今回は、その2です。

八納 啓造

執筆者:八納 啓造

幸せになる家づくりガイド


■光熱費が住宅ローンを圧迫する可能性も高い
次に、光熱費の高騰が実際の家づくりに影響するポイントをみていきましょう。家を手に入れる前に、まず押さえておきたいのは、「住宅ローンの金利変動や2014年、2015年に実施される予定の消費税率の引き上げなどと同様、エネルギーコストの上昇分が生活に大きく影響する可能性がある」ということです。

例えば、住宅ローンを限度額近くまで借り入れをすると、これからの時代、光熱費高騰のために支払いが困難になるという可能性も出てくるのです。FP(ファイナンシャルプランナー)に、住宅ローンの相談する場合は、自ら「光熱費の上昇分を最低5%程度でシミュレーションしてください」と伝えることが、これらかの時代必要になることでしょう。

■光熱費が抑えられる家づくりを意識することが重要
このように色々な影響を見てきて、光熱費がかかる家を手に入れることがこれからの時代、どれだけ生活を圧迫するか実感していただけたでしょう。

光熱費を抑えるために「暑くても寒くても我慢する」という生活も出来ますが、夏には熱中症、冬にはヒートショックで亡くなられる方も少なくありません。そういう意味でも、これから新築で家を手に入れることを考えている人は、「光熱費がかからない」、「エネルギーバランスを考える」ことが大切です。

また、既存の家のリフォームを考えている人も、断熱改修なども含めて検討することをお薦めします。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます