「こだわり」さんはお金が貯まりにくい
多くのご家庭の家計状況を見させていただいてると、「こだわりを持っている」方をよくお見かけします。例えば、食の安全に対して強いこだわりを持っている場合、食は毎日の行動ですのでどうしても食費が多くなりがちです。他にも車が好きな方は、車に対する支出が多くなります。これらがいきすぎると、家計に負担がかかり貯蓄ができなくなります。家計にゆとりがある場合は問題はありませんが、家計を上向かせたいという場合、自分の持っているこだわりと、どう向き合うかが大切になってきます。
なぜ「こだわり」を持つようになったのか考える
「食に対するこだわり」で考えてみます。- 家族や子どもに安心安全な食事を食べてもらいたい
- スローフードやオーガニックな食事が大好き
- なんとなく
- 周囲の人が買っている
自分の「こだわり」と家計のバランスをとる
お金を使う場合、「何のために使うのか?」と一つひとつ考えることで、無駄を省き、生きたお金として使うことができます。こだわりはあるけれど、家計がひっ迫しているという場合は、優先順位を考えて妥協点を見つけるようにします。借金をしてまでこだわりを追求しても、家計が破綻してしまえば家族は不幸になります。食に対するこだわりが強い場合は、時間はかかるけれど、自分で野菜を育ててみる、家計に合った食品をもう少し頑張って探してみる、調理法を変えてみる……。自分のこだわりと家計のバランスが合うポイントを探ることで、たくさんのアイデアが生まれ、家計管理も上達していきます。
このように、人生で最優先させたいことを考えお金を使っていくことが大切です。だからこそ、家族やパートナーとライフプランについて考えることがとても大切になってくるのです。
ライフプランから「こだわり」や「自分らしさ」を考える
我が家も夫婦でライフプランを話し合ったとき、最初はあれもしたい、これも欲しいと、欲望のおもむくままを伝え合いました。- 旅行に行きたい
- 新築のマイホームを持ちたい
- かっこいい車に乗りたい
何の為に旅行や新築のマイホーム、かっこいい車が必要なのか改めて考えてみたのです。そうすると、上記3点のうちで、私が一番大好きなことは旅行ということがわかり、新築のマイホームもかっこいい車もあれば素敵かもしれませんが、そんなに執着心がないことに気付きました。
旅行:国内・海外ともにとてもワクワクと興味があり、色んな国や人々を見てみたい。節約を頑張ってでも行きたい。子ども達にも、世界は広い事に気付いてもらい、だからこそ、自分はどう生きるべきか?というような気付きにもなってほしい。
家:子ども達が元気に育ち、お客様が来ても恥ずかしくない家なら、借家で十分。夫の転勤もあり、両親の家も将来、相続が考えられるので、老後の住処に困ることはない。
車:特に車に興味は無いが、無いと困るので、中古で十分。そのかわりメンテナンスには気を配る。
このように、何の為に必要なのかをしっかり考えてみると、お金の使い方は変わります。マイホームについても、よく持家と借家でどちらが良いかと、議論されますが、自分達のライフプランが確立できれば、おのずと答えは出るものです。大好きな事にお金を使い、自分らしく生きる、これこそが家計管理の目的ともいえますね。
現代では購買意欲を湧き立たせる仕組みがたくさんあります。しかし、マーケティング戦略にのせられ、その支払いの為に自分らしさを失いながら好きでもない仕事をしていませんか? ひとつひとつ何の為に買うのか?丁寧に考えながらお金を使い意味を持たせることが幸せに豊かになる為の家計管理術です。
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