3列シートという選択肢
最後は三菱から。アウトランダーというと、バッテリーパック溶解という話題もありPHEVに注目が集まるが、ガソリン車の実力も侮れないし、ガソリン車は3列シート仕様という特徴もある。乗降性を考えるとサードシートはあくまで非常用で、日本でこれほど3列シート仕様があると重宝がられるのは不思議でもあるが、イザという時に7人乗れるというのは武器でもある。
2.0L 2WDの「20G」は、242万7000円はもちろん、アウトランダーは20万円強の値引きが期待できるから2.4L 4WDの「24G」も269万2000円だから視野に入ってくる。
アウトランダーは2.4Lがオススメ
複数の排気量が用意される場合、車両価格と燃費を考えて、たいていは排気量の小さい方をオススメしているのだが、アウトランダーの2.0Lは150ps/190Nmのスペックだとやや非力な印象で、乗ってみてもちょっとした勾配でもモアパワーを! という気持ちになってしまう。時々とはいえ、3列目までの乗車も考えているならなおさらだ。
そうなるとパワー的には2.4Lだが、こちらは4WDのみの組み合わせになるのが悩ましい。しかしそれでも、家族や仲間とロングドライブも快適に楽しみたいなら、アウトランダーの場合は2.4Lの余裕は欲しいところだ。
ほかにも、かつて最も売れていたSUVの日産エクストレイルやトヨタRAV4なども十分に予算内だが、いずれもモデル末期であり、よほどの大幅値引きがあるのなら別だが、商品力をトータルで考えると、今回ご紹介した4台からチョイスするのが無難だ。私としては本命がCX—5、対抗を安全装備が充実しているフォレスターとしたい。
※価格は2013年4月現在のものです。
【最新のSUV情報はこちらの記事から】
■最新SUVを300万円で買うならどれがベスト?