業界内でも突出したファンダメンタルを誇るテンセント(00700)
業界内でも突出したファンダメンタルを誇るテンセント(00700)
テンセントの利益率は業界内でも非常に高く、 ROEや営業利益率で同社を上回るのは他に百度ぐらいしか見あたりません。そしてテンセントの約23倍というPERや9倍もあるPBRは、他社に比べてかなり割高です。ちなみにGoogleのPERは約17倍、PBRは3.6倍です。しかし、これはテンセントの突出したファンダメンタルズを反映したものであり、良い銘柄の株価は高くなってしまうという自然な現象です。
2012年決算は予想を超えるも株価は下落
テンセントは2013年3月20日に2012年度の決算を発表しました。売上高は前年比54.0 %増の438億9,321万元で前年の成長率を大幅に上回り、純利益は24.8 %増と成長率は前年並でした。しかし、売上・利益額とも直前のアナリスト予想平均を上回る決算数値でした。配当も前年度より6割以上増加させ、1株当たり1.00香港ドルに増配しました。どれをとっても悪くはないでしょう。しかしながら、発表前日の終値262.8香港ドルから発表翌日は大きな出来高をつけて乱高下し、株価は一時240香港ドルまで急落し、その後の株価の値動きも軟調です。決算は予想の範囲内の良い数値でしたが、相場の地合いが悪くなっているところに加え、最終第4四半期でのゲーム収入の成長にやや鈍化が見られたこと、また電子商取引部門でコストが拡大し、全体に利益率を圧迫したことも売り材料となった模様です。
果たしてテンセントの成長は終わりなのか!?次のページで今後の展望に迫ります