海洋石油開発で中国最大の企業:中国海洋石油

今回は中国三大石油会社の一角であり、中国最大の海洋石油開発企業である中国海洋石油をみていきたいと思います。同社はどのような特徴を持ち、株価はどのようになっていくのでしょうか。

中国には時価総額で世界トップの中国石油天然気(ペトロチャイナ、00857)と中国石油化工(シノペック、00386)という2大企業が、エクソンやBPと並ぶ国際オイルメジャー級として君臨しています。中国海洋石油(CNOOC、00883)は、規模は両社の数分の1ながら海上油田事業に専念するといった、特色のある業界第3位の石油企業です。具体的には渤海湾、南シナ海、東シナ海、その他海外の海で油田開発を行なっており、中国唯一の海上油田開発に特化した会社です。

原油の保有埋蔵量だけをみれば、中国海洋石油はペトロチャイナやシノペックに遠く及びませんが、これら3社は異なった分野に強みを持ち、それぞれが特徴を持っています。ペトロチャイナは川上分野で中国最大の会社です。シノペックは精製からガソリンスタンドまでの川下分野で中国最大です。一方、中国海洋石油はその名の通り海上油田に特化した会社です。

ペトロチャイナやシノペックは現在、石油化学コンビナートを運営する製油部門が赤字で業績の足を引っ張っていますが、中国海洋石油は川上専業だけなので、利益率と経営効率の高さが目立ちます。また、中国海洋石油は他社と比べ、資源保有の状況からみて、今後生産量の増加率が最も大きいだろうと予想されます。中国では消費量が年々増加する中で、フル生産の状態が続いており、新たな油田開発が急務です。海洋石油は開発業務が順調であり、2003年以降、埋蔵量を増やしています。今後も海底油田の新発見が期待され、開発量の予想が上ブレする可能性があります。特に同社の原油埋蔵量の6割を占める渤海湾は、大油田が発見されていることもあって近くにまだ別の油田があるのではないかと期待されております。