セゾン デュポン
セゾンデュポン
当時はまだ酵母の純粋培養が普及していない時代ですから、現在のビールのようなクオリティーではなく、アルコール度数は3%程度、色は赤褐色、酸味があり、微発泡だったそうです。
冷蔵技術も普及し、温度管理も出来るようになると、 安定して高アルコールのビールが造れるようになりました。農業も機械化が進み、季節労働者も減っていきました。
ホップの苦味が効いていて、夏場に飲みたかったビールを造るために、セゾンビールを造っていた多くの醸造所は、レシピと醸造方法を捨ててしまい、農業との兼業も廃止してビールメーカーになりました。セゾンビールという名前は醸造者が造りたくて、飲みたかった味となって現在に残ったわけです。
モアネットグラスでも美味しく飲めます
セゾンデュポンはベルギーで一番人気のセゾンビールです。きめ細かい泡立ちで爽やかなホップの苦みが効いています。キリッと冷やして、ゆっくりと最後までグラスに注ぎきってお召し上がり下さい。おすすめはなんといっても大瓶(750ml)。タンブラー型のオリジナルグラスが基本ですが、同社のモアネットグラスでも美味しく楽しめますよ。
派手な料理ではなく、昔から食べている料理が似合う
ビールと料理のマリアージュを考える時に、味や香りもさることながら、ビールの成り立ちや地域制を考えると、別の角度からのマリアージュのイメージが湧いてきます。セゾンデュポンで考えてみると、地域はベルギー南部のエノー州、農耕地帯の真ん中です。セゾンビールは地元密着型のスタンダードビールなので、合わせる料理も日常的に食べられている、奇をてらわない料理が似合います。ハムやサラミ、パテや塩漬け豚などの豚加工品、豆、穀物、乳製品、ジャガイモ、根菜……。
次ページではセゾンデュポンに合う料理をご紹介します。